画家の美術館
この美術館は、芽室町の廃校になった小学校跡を利用して作られた、手作りの美術館です。
場所はこちら。
美術館への道
Googleマップのナビを頼りに近くまで行くと、看板が見えてきました。
春の太陽に照らされた畑からは、水蒸気がもうもうと上がっています。
雪が解けて緑が芽吹いている畑の先には、雄大な日高山脈の山々が連なっています。
冬は雪に覆われていますが、この運動場では、今でも町民の方が集まって運動会を開かれているそうです。
小学校の玄関に入るような感じです。
飾られている絵
この美術館に飾られているのは、村元 俊郎さんと村元 美海さんの絵です。
教室や体育館の跡を利用して、壁一面にお二人の絵が飾られています。
故俊郎さんは、美海さんのお父さんです。
村元 俊郎さん
渡航されたことがあるメキシコの人や風景を、赤や青の原色を大胆に使って、情熱的に描かれています。
後に紹介する作品も含めて、なんとなく、ロマンチストな方だったのではないかと想像します。
こちらは、先ほどの情熱的な油絵と違って、柔らかい花の水彩画です。
弓の弦が、人物と反対の方に向いているので、矢を射た直後の生々しい雰囲気が伝わってくる作品です。
原色を使った先の作品と比べて、雪の「白」とクマと人々の「黒」の対比が素晴らしいと思います。
暗がりの中で寄り添う、2羽のフクロウの大きな目が印象的です。
村元 美海さん
美海さんは、この「画家の美術館」の館長で今も精力的に作品を描き続けておられます。
もともとは、中学校の体育の先生という経歴の持ち主です。
美海さんは、北海道、特に十勝平野から見える日高山脈の山々をモチーフにされている作品が多いです。
お父さんの俊郎さんの原色の使い方とは違いますが、おそらく親子2代に渡ってロマンチストなのは変わりませんね。
アトリエ
廊下の途中には、元々教室だったのか職員室だったのか、その跡をアトリエに利用されています。
「中でコーヒーでもどうぞ。」
と声をかけていただきました。
この美術館は、原則、年中無休なので、美海さんは、ほぼ毎日、このアトリエに来て、絵を描き続けておられます。
アトリエの壁に飾られている美海さんの絵。
真ん中の絵、欲しいです。
手前にいる女性は、秘書さんです。
美海さんの古くからの友人の娘さんで、怪しい関係ではないそうです(笑)。
秘書さんが入れてくれる美味しいコーヒーを飲みながら、十勝晴れの日当たりの良いアトリエで、ゆったりとした時間を過ごします。
アトリエには、猫が何匹かゴロゴロしています。
野良猫にエサを与えているうちに居ついたそうです。
美海さんのお話は面白いですが、延々と続きます。
アトリエに入るときには、それなりの覚悟と時間が必要だと思います(笑)。
春の暖かな日差しと長閑な空気感の中で、猫だけでなくこちらまで眠くなってきそうです。
今日は、昼過ぎの飛行機で東京に戻るので、そろそろお暇します。
また、遊びに来ます。
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