JOIN 移住・交流&地域おこしフェア
私は、以前から町おこし村おこしに関心があります。
総務省が制度化している「地域おこし協力隊」のことをいろいろ調べていたのですが、募集の年齢上限を40歳にしている自治体がほとんどです。
「50歳を超えている私は、地域おこし協力隊に応募できないのか?」
と疑問に思ったものの、ネットでたくさんの自治体の募集要項を一つ一つ調べるのも面倒なので、2016年1月16日/17日に東京ビックサイトで開催された「JOIN 移住・交流&地域おこしフェア」に行ってみることにしました。
私は、地域おこし協力隊に関する個別相談会を実施されているDAY2(1月17日)に参加しました。
協力隊募集ブース
初めて参加する私は、目当ての自治体があるわけでもなく、どこから行ったものか、この看板の前で悩んでいました。
そのとき声をかけてくださったのが、島根県奥出雲町の地域おこし協力隊1年目の女性の方でした。
もし興味があれば、うちのブースにも来てみてください。うちの町には、スーパー公務員がいますから、いろいろ相談できますよ。
じゃあ、お願いします。
島根県奥出雲町
ということで、最初に話をきかせてもらったのが、写真の奥出雲町さんのブースです。
これが結果的には正解でした。
協力隊で何かしたいことはありますか?
こういうイベントに参加するのも初めてで、まだ、これといって決めていることはありません。
逆に、自治体の方では、「うちの町に来たらこんなことをやって欲しい」というニーズが既にあるのではないのですか?
協力隊の募集の仕方には、大きく分けて3つあります。
1つ目が「プロジェクト型」です。自治体が抱えている課題を事前にプロジェクト化していて、そこに参加してもらうタイプです。
2つ目が「課題探索型」です。これは、協力隊に参加してもらう方が、地域に来てから、地元の人たちのニーズや課題を見つけ、その解決に向けて活動するやり方です。
3つ目が「労働力補充型」です。簡単に言うと、第一次産業が主になりますが、地元で足りない労働力を補うために来てもらうというタイプです。
このあと、いろいろな自治体のブースに行って話を聞かれると思いますが、今、説明した、3つのタイプのいずれかに分類されるはずです。
「地域おこし協力隊」の活動を、これほど、明確にわかりやすく説明して頂けるだけあって、奥出雲町さんは、協力隊を地元の活性化にうまく活用されているという印象を持ちました。
うちの町は、日本の高齢化の30年先を行ってますから。
という言葉が印象的でした。
今回のイベントの後、移住に関するダイレクトメールも届くようになったのですが、同封されているパンフレットの内容からも、秀逸なマーケティングのセンスを感じます。
やはり、「スーパー公務員」がいらっしゃるようです。
奈良県曽爾村
以下の記事でも紹介したように、秋になると曽爾高原にススキを見に行っている、奈良県曽爾村さんのブースもありました。
曽爾村のことは、秋に曽爾高原のススキを見に行っているので、よく知っています。
曽爾村は、曽爾高原のススキや温泉、オートキャンプ場などの観光資源もあれば、農産物直売所もあるし、村のはずれにあるクラインガルテンの施設も空くことなく利用者で埋まっています。
私からすると、曽爾村は、うまく運営されている自治体に見えますが、何が課題なんですか?
うちの村の一番の課題は、やはり、農業の後継者不足です。
トマトやホウレンソウの農家が数件あるのですが、どこも高齢化が進んでいて、後を継ぐ人がいません。
小さな村であるが故に、人口維持が最大の課題のようです。
曽爾村は、京阪神から気軽に足を伸ばせる場所であるため、逆に、若い人からすると、都会に出ていく抵抗感も薄いだろうと思うし、結果、村に住む人が減ってしまう要因なのかも知れません。
過疎化の問題は、なかなかに厄介です。
オホーツク 枝幸町
北海道枝幸町さんのブースでも、いろいろお話を聞かせてもらいました。
北海道には、エサシという町が2つあります。
函館の方にある江差町とうちの枝幸町。
あぁ、確かに。
なので、今回のイベントでは、主催者に無理を言って、頭に「オホーツク」を付け、「オホーツク 枝幸町」でエントリーさせてもらいました。
枝幸町さんのことは、このブースで初めて知りました。
毛ガニの水揚げ量日本一の町だそうです。
7月の「カニ祭り」のときは、全国から2万人の人が集まります。
採れたてのカニは美味いですよ。
毎年、3月15日にカニ漁が解禁になります。カニ漁は、4月中旬までなので、採れたてのカニが食べたかったら、この時期に来てください。
「カニ祭り」のときのカニはどうするんですか?
冷凍保存したものです(笑)。
じゃぁ、機会があれば、3月か4月にカニ食べに行きます。
その時は連絡ください。ご案内しますよ。
と言って、名刺をくださいました。
本当にカニ食べに行きますよ!
※ 実際に行きました。
お土産
上で紹介した町村以外にも、気になった自治体には、どんどん飛び込んで話を聞かせてもらいました。
あと、嬉しいのは、話のあと、それぞれの土地の名産のお土産を頂けることです。
どれも美味しいモノばかりでしたが、絶品だったのは、広島県安芸太田町さんのブースで頂いた、「チョコちゃん - 抹茶 -」です。
「祇園坊柿」という地元の名産の干し柿を使ったスイーツで、緑の部分が抹茶チョコレートになっています。
「干し柿とチョコって、合うの?」
と思われる方もいるかと思いますが、これが、絶妙なマッチングです。
以下のサイトから購入できるみたいですから、一度、お試しあれ。
まとめ
もともとの疑問、
「50歳を超えても、地域おこし協力隊に応募できるのか?」
ですが、3割から4割の自治体では、
「熱意があれば可能。」
ということでした。
初めて参加したイベントでしたが、それぞれの市町村の担当の方と直に話をさせて頂いて感じたことは、
「自分たちの住む、町や村のことを真剣に考え、色々な工夫で活性化し、より住みやすい場所にしていこう。」
と尽力されている方々がたくさんいるんだなぁ、ということです。
また、同じ「地域おこし協力隊」に対する取り組みも、今回が初めてという自治体もあれば、強いリーダシップのもと、数年間の実績と経験を活かして、ますます積極的に活用していこうとされている自治体もありました。
このあたりの温度差は、ネットの情報を調べただけでは決してわからないことで、今回、思い付きでも、このイベントに参加して良かったと思います。
私も、いずれ、「地域おこし協力隊」に応募し、地方の役に立ちたいと思います。
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