推薦入学の受験資格
推薦入学の受験資格は、どうすればもらえるのでしょうか?
それは、志望大学の「募集要項」に書かれています。
「募集要項」の内容は、毎年変わる可能性があるので、志望大学のホームページで最新のものを確認しましょう。
ちなみに、息子が受験した大学の「募集要項」は、以下のような内容でした。
2 出 願 要 件
①の出願の対象となる高等学校等の②のいずれかの学科を平成26年4月以降に卒業(修了)した者又は平成27年3月までに卒業(修了)見込みの者で、かつ③及び④に該当し、人物、学力ともに優れ、当該学校長が責任をもって推薦できる者
① 出願の対象となる高等学校等
ⅰ 高等学校
ⅱ 中等教育学校
ⅲ 特別支援学校の高等部
ⅳ 高等専門学校の第3年次
ⅴ 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定若しくは指定した在外教育施設の当該課程② 対象学科
ア) 農業に関する学科
イ) 総合学科(農業に関する専門科目※を20単位以上修得している場合に限る。)
※ 農業に関する専門科目には、原則履修科目を含む。③ 出願時において、調査書全体の評定平均が3.8以上の者で、かつ数学、理科、英語の評定平均値がいずれも4.3以上の者
④ 合格した場合は、入学することを確約できる者
注: 推薦入試への出願について
国公立大学・学部の推薦入試(大学入試センター試験を課す場合、課さない場合を含む。)への出願は、一つの大学・学部に限られています。
まず、①と②で、農業に関する学科のある高等学校の生徒に限られます。
④は、よほどのことがない限り、守れるでしょう。
また、注意書きで、別の国公立大学・学部への併願はできないことがわかりますね。
ポイントは、③の赤字なっている、高校の評価です。
「評定平均値」とは?
特に、「評定平均値」は、1年生から出願時までの5段階評価の平均なので、1年生、2年生のときからしっかり勉強しておかないと、志望大学が指定する「評定平均値」に届かないことがあります。
幸いにも、息子は、志望大学の出願要件はクリアしていました。
最近わかったことですが、1年生のときの成績がそこそこ良かったのは、嫁さんの巧みな「飴とムチ」作戦があったようです。
「飴」は、こずかいアップ。
「ムチ」は、中学校のときに入団した、地元の「だんじり祭り」青年団の活動停止。
だったそうです。
まぁ、この頃は、これくらいの「飴とムチ」が効くくらいの精神年齢だったということですね。
「評定平均値」については、
のページ下部の
"Q。よく聞く「評定平均値」「学習成績概評」とは何のこと?"
を参考にしてください。
実習から学ぶこと
上記の「調査書評定」や「評定平均値」も重要な要素なのですが、実は、それ以上に大事なのは、農業高校ならではの実習だと思っています。
息子は、通っていた農業高校の中でも、一番きついと言われている「牛部」に所属していました。
毎日の牛の飼育は、れっきとした授業の位置づけで、土日や長期の休みも含め、ほぼ毎日、牛の世話に行っていました。
しかも、高校と家が遠かったので、朝5時台の電車に乗って通っていました。
我が息子のことながら、この点は、親としても頭の下がる思いです。
机に向かってする勉強も大切ですが、息子が面白おかしく話してくれる「牛部」の様子を聞いていると、やはり、農業の本質を学んだり、人間力を磨いたりするのは、実習が大きな役割を担っているような気がします。
「実習を通して、農業の本質を体感する。」
「実習を通して、先生や仲間とのコミュニケーション力を磨く。」
ことが、この後の論文試験や面接試験の対策につながっていると、今になって痛感します。
「農業高校生のお受験体験記」一覧を見る。
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