初めてのキャンピングカーショー
ずっと興味はあったものの、キャンピングカーショーに行くのは初めてです。
また、コロナ禍になってからは、リアルな展示会も久しぶりです。
なので、見たいビルダーさんのブースが効率よく回れるように、前日に下調べをして行きました。
最近のキャンピングカーブームもあり、それなりに混むことも覚悟して、開場の30分前の9:30頃には、会場の幕張メッセに着くように自宅を出ました。
予想通り、開場前から長蛇の列ができていました。
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後日の日本RV協会の発表によれば、4日間の来場者数は、過去最高の5万1231人とのこと。
かなり盛り上がってます。
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事前にリストアップしたビルダー
今回の展示会で確認したいのは、ハイエースベースのバンコンの実際のサイズ感です。
この目的に沿って、事前にリストアップしたビルダーさんは以下のとおり。
「ジャパン キャンピングカーショー 2023」のホームページで、車両出展する会社を調べて、リストアップしました。
- アールブイビックフット
- ANNEX/キャンピングカープラザ
- FLEX
- キャンパー鹿児島
- 三島ダイハツ
- SEDONA VANLIFE PROJECT
- トイファクトリー
- メティオ
- RVトラスト
- ダイレクトカーズ
- オーエムシー
- ホワイトハウス
- RVグランモービル
- エートゥゼット
- レクビィ
- キャンピングカー広島
- ネストツールズ
- ドリーム エーティー
- CamperAssist
- M.Y.S ミスティック
- カスタムセレクト青森
ハイエースベースのキャンピングカーだけでなく、比較のために、タウンエースやステップワゴンがベースのキャンピングカーや軽キャンも見てみたいと思います。
結果、かなりの数になりました。
結論
事前にピックアップしたビルダーさんはもちろん、それ以外のビルダーさんで気になった車も、すべて見ることができました。
まず最初に、以下の記事の「やりたいこと」「車の要件」に沿って展示車を見た結果、個人的な結論を書きます。
私の個人的な結論
- ベース車は、タウンエースの「ロングバン 標準ボディー ハイルーフ」がベスト
- 私の要望にピッタリの車は、トイファクトリーさんの「TOY'S BOX 470」一択
やはり、タウンエースやステップワゴンの室内空間では、ちょっと窮屈に感じます。
また、標準ルーフのハイエースでは、室内で立つことができず、ハイルーフが欲しいと思いました。
逆に、ワイドボディーやスーパーロングの車体サイズは、かなり大きく、自分の運転スキルから見て、車の取り回しが不安に感じました。
トイファクトリーの「TOY'S BOX 470」
トイファクトリーさんのブースに行ったのは、最後の方だったのですが、そこで「TOY'S BOX 470」を一目見たとたん、「シンプルで、いいな!」と思いました。
展示されていた「TOY'S BOX 470」の写真です。
なんと言っても、最後部の荷台エリアが広いのが魅力で、フレキシブルに使えそうです。
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また、ベッドの高さも高く、上の写真のようにベッド板を重ねておけば、対面座席のダイネットモードにしていても、邪魔になりません。
結果、ダイネットモードを崩さなくても、重ねたベッド板をちょっと引き出し、ベッド板に登れば、すぐに就寝の体勢になれます。
走行中も、ベッド板の上に布団を畳んで置いておけます。
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オプションを見ると、コンロ付きで8ナンバー登録もできそうです。
8ナンバー登録については、別の記事で書きたいと思います。
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ただ、オプションを含めた展示車の価格は、なんと812万円!
展示車は、ディーゼルエンジン、4WDのハイエースでしたが、勝手に600万円前後を想定していたので、ちょっとびっくりです。
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近くで説明されていた営業の方に、
「ガソリンエンジンの2WDにも対応してますか?」
と聞くと、
「対応してますよ。オプションを絞り込めば600万円ちょっとから乗れると思います。」
との回答を聞いて、ちょっと安心しました。
ただし、帰宅してからよくよく吟味すると、800万円は覚悟しないといけないことがわかりましたが…
この辺りは、また、別の記事で書こうと思います。
これも帰宅してからわかったことですが、トイファクトリーさんは、ハイエースベースのバンコンを日本で一番多く製作・販売しているビルダーさんでした。
この点も、この後で触れたいと思います。
ビルダー/キャンピングカーの紹介
これ以降は、自分の判断基準になったり、気になったりした、ビルダーさんやキャンピングカーの紹介になります。
興味のある方は見てください。
メティオ
会場に入って、最初に行ったのがメティオさんです。
エスカレータを降りてから近かったのと、以前から、ネットの記事でメティオさんのバンコン「ラクネル・レイ」を知っていたからです。ちなみに、「ラクネル・レイ」のベース車は、ハイエースではなく、マツダのボンゴ(トヨタのタウンエース)です。
最初に見た、ハイエースベースのバンコン「ラクネル・バンツアー」の写真です。
ネットで見ていたとおり、とても使いやすそうなバンコンです。
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優しそうな説明員のおじさんにお願いして、早速、室内に入れてもらいます。
シートに座ったり、立ち上がったりしてみます。
やはり、立ち上がったとき、腰を屈めないといけないのはつらいです。
この段階で、「標準ルーフでは高さが足りない」ことを痛感しました。
「ハイルーフにも対応できますか?」
と聞くと、
「対応できますよ。」
とのことでした。
初めて話をするビルダーさんなので、納期についても聞いてみました。
メティオさんの場合、納期を決めるのは、メーカーからベース車がいつ入ってくるかが支配的で、ベース車が入ってからは、1か月もあれば完成するそうです。
参考として、ハイエースなら、発注してから半年ほどでベース車が入り、その1か月後にはキャンピングカーが納車されるスケジュール感です。
「他社さんだと、納期1年以上と言われることもあるみたいですが、うちは、1年はかからないです。」
とのことでした。
ANEX
次に行ったのがANEXさん。
「Wiz」という「ふたり旅」をコンセプトにしたキャンピングカーです。
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この車もハイルーフなので、立ったままの室内移動は楽です。
さらに、シンクの上部天井のルーフベンチレーターの部分が開くので、この場所では、頭を屈めずにまっすぐ立つことができます。
これまた、優しそうな説明員のおじさんが、
「このスペースは、立ったまま着替えをするときなど、貴重なスペースになると思いますよ。」
と教えてくれました。
「ハイルーフ確定」のダメ押しです。
ただ、この「ハイルーフ」という選択が、ベース車両のハイエースを考える上で別の悩みを生むことになります。
これも、また、別の記事で書きます。
ハイエースベースではないですが、日産のNV200 バネットをベース車両に使った、「UTONE 200」もシンプルでかっこいいです。
ただ、車体が小さいので、ダイネットモードとベッドモードは、毎回、切り替えて使うことになります。
ハイエースベースの「UTONE 500」もありますが、ワイドボディー、ミドルルーフのハイエースがベース車両になります。
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ドリーム・エーティー
このドリーム・エーティーさんもハイエース ハイルーフのキャンピングカーをラインナップしています。
看板に見たことがある帯広の風景の写真が使われているので、社長さんの奥さんと思われる方に聞いたら、やはり帯広の会社とのことでした。
「帯広、よく行くんです。」
と伝えると、
「競馬場の前の通りわかる?」
「その通りを西に行くと道路沿いにあるから、今度来てね。」
「でも、こんな風に、あちこちの展示場回ってるから、電話してから来てね。」
と言ってもらいました。
後日、帯広に行った際、ドリーム・エーティーさんのお店に足を運びました。
私は、後ろにいろいろ荷物を積みたいので、後方のベンチが畳める「Walk Ⅱ Type A」という車がターゲットになります。
ドリーム・エーティーさんのブースには置いてなくて、聞くと、
「JRVA(日本RV協会)さんのブースに展示してあるよ。」
とのことなので、そこで見ました。
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SEDONA VANLIFE PROJECT
ホームページのおしゃれな内装が気になっていて、ぜったい実物を見たかったSEDONAさんです。
この内装を見ると、キャンピングカー欲しくなりますね。
まず、SEDONAさんの原点となるモデル「type Ⅲ」です。
無垢材の天井がナチュラル感を出していて、とってもいいですね。
鉄のフレームと木材を組み合わせた家具もかっこ良くて「男の秘密基地」感満載です。
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次は、女性がひっきりなしに見に来ていた「LAKESIDE」です。
天井の無垢材と白を基調とした家具がおしゃれです。
丸目のフロントフェースのカスタマイズもいいですね。
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上の2つのモデルは、どれも標準ルーフなので、私の希望からすると高さが足りません。
以下の「type Ⅳ」は、ハイルーフですが、車幅もワイドタイプで、車長も5mを超えるので、一回り大きい印象を受けます。
その分、室内はゆったりしています。
先の「type Ⅲ」のコンセプトを継承した室内の雰囲気は、さすがSEDONAさんです。
また、この「type Ⅳ」は、8ナンバーのキャンピングカーとして登録できます。
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ダイレクトカーズ
以前から注目していた「リトリートアニバーサリー」の実物がぜひとも見たかったダイレクトカーズさんです。
丸目のフェーズ、マッドなボディーカラー、スライドドアから引き出せるキッチン、車載専用のクーラーなど、欲しくなる要素が満載です。
ただ、残念ながら、こちらは、標準ルーフのみで、ハイルーフは未対応です。
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ホワイトハウス
ホワイトハウスさんは、ポップアップタイプのキャンピングカーが得意なビルダーさんです。
以下は、標準ボディー・標準ルーフのハイエースにポップアップルーフを付けた「COM PASS Bit’s」です。標準ボディー・標準ルーフなので、小回りが利き、高さ制限のある駐車場にも入ります。
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実際に車内に入ると、ポップアップルーフの威力は絶大で、とても開放感があります。
もちろん、余裕でまっすぐに立ち上がれます。
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今回のキャンピングカーショーで初めてお目見えした、ホンダのステップワゴンベースの「DECK ONE」も注目を集めていました。
気軽に乗れて、燃費も良さそうです。
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ホンダのN-VANベースの軽キャン「N-VAN COMPO」も人混みが絶えません。
「軽の車内は寝るだけ。昼間は車外のテントで広々過ごす。」という割り切りのコンセプトがいいですね。
キャンプ好きの人であれば、十分に楽しめそうです。
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トイファクトリー
会場で、一番広いブースを構えていたのがトイファクトリーさんです。
私も、名前は知っていたのですが、どんな会社かは詳しく知りませんでした。
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FiatのDUCATOベースのキャンピングカーが並んでいたり、埼玉トヨペットや広島トヨペットのジャケットを着た説明員さんが混じっていたり、大きな壁一面にいろんな会社のロゴが並んでいたり、
「どんな会社なの?」
と疑問に思った私は、近くの説明員さんに、
「トヨタのディーラーさんがいたり、いろんな会社のロゴが飾ってあったり、どんな会社なんですか?」
と質問したら、
「うちは、キャンピングカーのビルダーです。」
「うちの会社は、トヨタさんと関係が深いので、取引のあるトヨタのディーラーさんも来ています。」
「うちのキャンピングカーは、各地のトヨタのディーラーさんでも購入できます。」
「壁の会社のロゴは、うちのキャンピングカーに使っているパーツなど、関係会社さんのロゴです。」
と教えてくれました。
「あそこのTOY'S BOX 470が気になってるんですけど。」
と言うと、
「もう、車内はご覧になりましたか?」
「では、ご連絡先書いてください。」
と言われ、その後、カタログ一式を頂きました。
家に帰って調べると、ハイエースベースのバンコンを日本で一番売っている、最大手のビルダーさんでした。
リアルの展示会の良いところは、ブースの広さで、業界の勢力図が分かってしまうことですね。
最大手のビルダーさんとはつゆ知らず、超素人の質問をしてしまいました。
以下は、トイファクトリーさんの一番人気モデル「BADEN」です。
ハイエースのスーパー ハイルーフがベースなので、私の要望のボディーサイズとは外れてしまいますが、さすがに車内の設備は充実してます。
必要なオプションを加えていくと、軽く1,000万円は超えてしまうのも、私にとって、対象外の車です。
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キャンピングカー アワード 2023
「キャンピングカー アワード 2023」を受賞した、NEWSの小山慶一郎さんのキャンピングカーも展示してありました。
内装も外装もセンスが良く、マッドなグリーンがかっこいいですね。
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その他のイベント
ニュースでも報じられているように、コロナ禍以降、キャンピングカー人気は高まっていて、会場は大変盛り上がっています。
キャンピングカー以外にも、パーツの展示があったり、ショー自体を盛り上げる企画が開催されていたり、1日、十分に楽しめました。
これは、ご存じ「ゆるキャン」のブース。
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以下は、アウトドア芸人のトークショー。
辻よしなりさんのMCでロンドンブーツの亮さんが出演されてました。
ロンドンブーツの亮さんは、都内のとある銭湯で一緒になったことがあります。
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キャンピングカーYouTuberの車が展示されていたり、YouTuberのトークショーもやってました。
こちらは、「海辺と犬と、ハイエース。」さんのキャンピングカー。
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こちらは、「うめののたび」さんのキャンピングカー車内。
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こちらは、「きらTV」さんのお風呂付キャンピングカー。
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子供が飽きないように、昆虫ゾーンや射的コーナーもありました。
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まとめ
初めてのキャンピングカーショーでしたが、当初の目的の
- 車のボディーのサイズ感
- 室内の広さや高さ
は、実際の車を見たり、車内に入ったりすることで、実感できました。
また、いろいろなビルダーさんの車が、まとめて展示されているので、それぞれのメリット・デメリットの比較もできますし、わからないことは、説明員さんに実物を見ながら質問できますし、やはり、足を運んで良かったと思います。
結果、私の要望にピッタリの車は、トイファクトリーさんの「TOY'S BOX 470」一択でした。
決め手は以下のポイントでした。
- 「ロングバン 標準ボディー ハイルーフ」のボディーサイズ。
- 高いベッド位置を選択すると、ダイネットモードとベッドモードが併用できる。
(他の車は、ベッドの高さが低く、この点をクリアできない) - ベッド位置が高くても、ハイルーフのため、寝るときに天井と十分なスペースがある。
(ポップアップルーフは、断熱・防音の点で劣るので、やはりハイルーフにしたい) - 後方の荷物スペースが広くフレキシブルに使え、ベッドの高さもあるので自転車も積める。
(ポータブル電源、ポータブル冷蔵庫、ポータブルトイレなど、後で必要なものを増やしていける) - 8ナンバーの登録ができる。
家に帰ってからは、頂いた各社のカタログを見比べたり、ハイエースのことを調べたり、すっかり、キャンピングカー沼にはまってしまいました。
いよいよ本気でキャンピングカー欲しくなったので、次は、トイファクトリーさんの湘南店へ出向いて、試乗とかさせてもらおうと思っています。
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