タンチョウ
「鶴の恩返し」の昔ばなしでも登場するので、日本人であれば、知らない人はいないでしょうね。
ついつい「タンチョウヅル(丹頂鶴)」と言ってしまいますが、「タンチョウ(丹頂)」が正しい呼び名だそうです。
釧路湿原のキラコタン岬を目的に選んだネイチャーツアーでしたが、なんと、車の中から、近くの畑で餌をついばむタンチョウを間近で見ることができました。
「こんなに簡単に見れるんだ。」
と、ちょっと肩透かしを食らった感じです。
畑の脇の農道に入ると
今回のネイチャーツアーの出発地「ホテルTAITO」さんを出て、車でしばらく走ると、すぐに畑の脇の農道に入ります。
急にガイドさんが車を減速させたので、先の畑を見ると、
「いました!」
1羽目のタンチョウを発見です。
でも、よく見ると、1羽どころか、たくさんいますよ。
朝方は、こうやって畑に出てきて、ミミズなどの餌を食べに来るそうです。
昼になると、釧路湿原に戻っていくんだそうです。
つがいのタンチョウ
ガイドさんに縄張りの広さを聞くと、約3~4km四方だそうです。
羽繕いのときの落とし羽
ガイドさんが、
「ここで、昨日、タンチョウが羽繕いしていたから、羽が落ちているかも。」
と車を停めてくれました。
タンチョウの羽です。
ガイドさんからは、
「この羽、見つけた人が拾って帰るのは大丈夫。」
「でも、天然記念物のタンチョウの羽なので、拾った羽を別の人にあげると、法律違反になるよ。」
と教えてもらいました。
記念に貴重な羽を拾って帰ります。
タンチョウの観察を堪能したら、いよいよキラコタン岬に向かいます。
キラコタン岬でも
写真中央の川の中に、白い小さな2つの点に見えるのが、つがいのタンチョウです。
キラコタン岬の風景は、こちらの記事で紹介しています。
帰りの車からも
キラコタン岬からの帰りの車からは、もっと間近にタンチョウを見ることができました。
ガイドさんが、
「こんなに近くに車がいるのに、全然逃げないね。」
「この車で毎日来るから、もう、敵じゃないと安心してくれてるんだね。」
と話をされました。
さらに、
「いつもつがいでいるのに、今日は1羽しかいない。心配だなぁ。」
と言っていたら、後ろの畑からメスのタンチョウがひょこひょこ現れて安心しました。
「こうやって、決まった畑に出てくるから、この辺では、畑の持ち主の名前をとって、〇〇さんちのタンチョウって呼ぶんだよ。」
とのことです。
鶴居村
以下「鶴居村観光協会」さんのホームページにもあるように、
鶴が居るから「鶴居村」。
です。
この鶴居村では、ほぼ1年を通してタンチョウが見れるそうです。
タンチョウの観察については、このページでいろいろ調べると良いと思います。
この村は、タンチョウの越冬場もあるので、冬には200羽のタンチョウが集まるそうですよ。
ガイドさんの話では、
「タンチョウは、天然記念物なので、一般の人が勝手に餌を与えてはだめだよ。」
「文化庁が指定した給餌人が、文化庁から支給された餌をやってます。」
とのことです。
また、ウィキペディアによると、以下のとおり、裕福な村なんですね。
鶴居村(つるいむら)は、北海道釧路総合振興局管内の阿寒郡にある村。現在、釧路総合振興局では唯一の村となっている。 総務省に過疎地域に指定された自治体ではあるが、農業従事者一人あたりの平均年収額は全国一位であり、一人あたりの平均所得が日本一高い村である。釧路空港に近く、釧路湿原国立公園を眼下に見ることができる、自然環境が豊富な下幌呂地区に分譲住宅地を展開している。ここでは、一世帯当たりの敷地面積を200坪前後にした空間が整備され、本州方面からの移住促進事業を展開したため、特に富裕層が移住してきている。
ガイドさんも、村役場の横を通るとき、
「人口2,500人の村の役場にしては、立派でしょ。」
と話されてました。
私たちが参加した「TAITOネイチャー倶楽部」さんのツアーは、以下の記事で紹介しています。
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