エゾナキウサギ
エゾナキウサギは、ナキウサギの一種で日本では北海道にしか住んでいません。
詳しくは、「とかち鹿追ジオパーク」のホームページを見てください。
ずっと見たかったエゾナキウサギ。
空気がきれいなガレ場(岩がゴロゴロしている場所)に巣があるため、高い山に登らないと見られないと思っていたのですが、4年ぶりに然別湖に行く途中でそのかわいい姿を見ることができました。
千畳くずれ
「千畳くずれ」は、鹿追町の市街地から然別湖に向かう道道85号線沿いにあります。
鹿追町観光協会さんのホームページには、以下の説明があります。
扇ヶ原展望台を過ぎると見えてくる岩場が千畳くずれ。火山活動で流れた溶岩の固まりが崩れゴツゴツとした大きな岩となり広範囲に重なり合っているのが特徴です。周辺には高山植物が育ち、ナキウサギが生息しています。
「千畳くずれ」の現場の新しくなった看板にも、エゾナキウサギが暮らしていると書いてあります。
この岩塊斜面の形成により、この周囲の山々には風穴が広がり、エゾナキウサギが暮らすことのできる環境が誕生しました。
車から降りて耳を澄ませると、岩場の左右から「チッ、チッ」という鋭い鳴き声が聞こえてきます。
最初は鳥の鳴き声かと思いましたが、スマフォのYouTubeでエゾナキウサギの声を確認すると同じ声です。
しばらく、岩場のあちこちを注意深く見ていたのですが、エゾナキウサギの姿は確認できませんでした。
駒止湖
さらに、然別湖に向かって車を走らせると、駒止湖が見えてきます。
この駒止湖から東に50mのところにあるガレ場も、絶好の観察スポットだそうです。
然別湖周辺の風穴で観察できる
然別湖周辺は、風穴がたくさんあって、エゾナキウサギの最大級の生息地になっているそうです。
風穴とは、火山の溶岩が砕けて岩になり、岩と岩の間に隙間ができている場所です。
冬の間に風穴に入り込んだ雪によって穴の中が永久凍土になり、結果、風穴からは、夏でもひんやりとした風が吹き出します。
熱いところが苦手なエゾナキウサギにとっては、この風穴が絶好の住処になるんですね。
私たちは、道路沿いの風穴で観察することができました。
ただ、エゾナキウサギに会えたのは、先に車を止めて写真を撮影されていたニシモリさんのお陰です。
何を撮影されているんですか?
そのうち出てくると思います。
足元の近くまで寄ってくることもありますから。
しばらく待っていると、また、例の「チッ、チッ」という鳴き声が聞こえてきました。
あっ!
あそこにいた!
同行していた嫁さんが先に見つけました。
エゾナキウサギを撮影できました
もう見れないのかと思っていたら、ニシモリさんの言うとおり、目の前にエゾナキウサギが表れて、ちゃんと撮影することができました。
大きさも形もハムスターに似ていてかわいいです。
今回、カメラには600mmの望遠レンズを付けていますが、3mほどの距離にまで近づいて来ることもあったので、嫁さんはスマフォで撮影していました。
ここからは、撮影したエゾナキウサギの写真と動画を見てください。
エゾナキウサギの写真
エゾナキウサギの動画
動画には、私たちの声や近くを通る車の音も入っています。
解像度が高いので、閲覧するにはちょっと重いかもしれません。
まとめ
ずっと会いたかったエゾナキウサギのかわいい姿を見ることができました。
ニシモリさんによると、一日待ってる人もいるらしく、現場に着いて5分ほどで見られた私たちはラッキーでした。
純絶滅危惧種にもなっている貴重な動物なので、観察する場合は以下のルールを守りましょう。
- 大きな声や音を出さず、静かに観察する
- 餌付けは絶対にしない
- むやみに近づかない
皆さんも、然別湖に行くことがあったら、かわいいエゾナキウサギを探してみてください。
4年ぶりの然別湖の夕景も綺麗でした。
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