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オーブントースターでリフロー炉 「TS-D067B」を分解してみました

電子工作
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「TS-D067B」を分解

ツインバードのノンフライオーブン「TS-D067B」を分解してみました。

一番知りたいのは、マイコン基板の構成です。

 

先の記事にも書いたように、分解や改造の行為は、当然、

「自己責任」

となります。

 

最悪は、火傷や火災とかの危険性も伴いますので、気を付けて作業しましょう。

 

「スライド式くず受け」を外す

まず、最初に、本体下部の「スライド式くず受け」を外します。

TS-D067B分解②
使っているうちに溜まるパンくずなどを掃除しやすいように、本体の底には、引き出し式のくず受けが付いています。

気配りのある設計ですね。

 

分解のじゃまになるので、一番最初に取り外しておきます。

 

「トップカバー」を外す

「トップカバー」を外します。

 

TS-D067B分解③
背面の10本のネジを外します。

 

TS-D067B分解④
底面の4本のネジを外します。

 

全てのネジを外したら、「トップカバー」を矢印の方向に左右に広げるようにして取り外します。

「トップカバー」は、背面側のゴム足の隙間に挟まっているので、ゴム足を浮かすようにして、「トップカバー」を引き出すとうまく外れます。

 

「バネ」を外す

左右の側面に取り付けられている、ドアの「バネ」を外します。

この「バネ」を外すと、ドアが閉まる方向の「バネ」の力がかからなくなり、作業が楽になります。

 

TS-D067B分解⑤
写真は、本体に向かって右側の側面です。

赤い四角で囲んだ部分を外します。

 

TS-D067B分解⑥
「バネ」の引っ掛かりをラジオペンチで外します。

 

TS-D067B分解⑦
同様に、本体に向かって左側の側面の「バネ」も外します、

 

「ドアレバー」を外す

「ドアレバー」を外します。

 

TS-D067B分解⑧
「ドア」の裏の4本のネジを外します。

 

 

TS-D067B分解⑨
4本のネジを外したら、「ドアレバー」が外れます。

 

「ドアガラス」を外す

「ドアレバー」を外すと「ドアガラス」の上部がフリーになり、「ドアガラス」を上側に引き抜くことができます。

 

TS-D067B分解⑩
「ドアガラス」は、ハーフミラーになっているので、写真撮影のためのスタジオボックスのLEDライトが写りこんでいます。

 

「スイッチパネル」を外す

「ドアガラス」を外すと、「マイコン基板」が見えてきます。

 

TS-D067B分解⑪

「マイコン基板」の前の「スイッチパネル」を外します。

 

TS-D067B分解⑫
「ドア」の底面の4本のネジを外します。

 

TS-D067B分解⑬
「ドア」の裏面の2本のネジを外します。

 

TS-D067B分解⑭
外すのは、「ドア」の取り付け部に一番近い2本のネジです。

 

TS-D067B分解⑮
「スイッチパネル」が外れました。

 

「マイコン基板」を外す

いよいよ、「マイコン基板」の取り外しです。

 

TS-D067B分解⑯まず、「マイコン基板」の左下にある「コネクタ」から「ケーブル」を抜きます。

①の矢印の方向に「コネクタ」の黒い部分を下方に下げます。

その後、②の矢印の方向に「ケーブル」の青い部分を下方に抜きます。

「コネクタ」や「ケーブル」は、とてもデリケートなので、注意深く作業します。

 

TS-D067B分解⑰「コネクタ」から「ケーブル」を抜いたら、「マイコン基板」を取り付けている8本のネジを外します。

 

TS-D067B分解⑱ 「マイコン基板」が取り外せました。

 

TS-D067B分解⑲ 「マイコン基板」の裏面です。

 

TS-D067B分解⑳ICが2つ搭載されています。

 

ICの型番

2つのICの型番を調べます。

 

TS-D067B分解㉑ 大きい方のICのパッケージを見ると、

ABOV 「MC81F4316M」

と書いてあります。

 

TS-D067B分解㉒ 小さい方のICのパッケージには、

ABOV 「MC2102D」

と書いてあります。

 

ABOVの名前は、今回、初めて知りました。

以下、ABOVセミコンダクターのホームページで、2つのICの型番を調べます。

403 Forbidden

 

結果、

  • 「MC81F4316M」⇒ 8bit Flash MCU
  • 「MC2102D」⇒ LED display driver and a key-scan function

であることがわかりました。

 

8bitマイコンの「MC81F4316M」を基板から取り外し、電源/GNDの他、必要な信号線を別途購入予定のマイコンボード「CY8CKIT-142」に接続すれば、スイッチ/7セグメントLED/リレーを乗っ取れそうです。

 

「リレー基板」の調査

ヒーターやファン、庫内のランプをOn/Offするリレーは、別の基板に乗ってます。

「マイコン基板」を取り外すときに最初に抜いた「ケーブル」で、「リレー基板」と接続されています。

 

 

TS-D067B分解㉓庫内正面の下部の黒い樹脂のパネルを外すと、「リレー基板」が見えます。

 

TS-D067B分解㉔
「マイコン基板」からの「ケーブル」が「リレー基板」の「コネクタ」に挿入されています。

 

TS-D067B分解㉕
リレーが4つ搭載されています。

ヒーター/ファン/庫内ランプをOn/Offしているのが、それぞれどのリレーなのかは、「マイコン基板」の回路と合わせて、別途、解析することにします。

 

まとめ

本体を分解して「マイコン基板」を取り出すところまでできました。

「マイコン基板」から8bitマイコンを取り外して、信号線を乗っ取れば、「リレー基板」のリレーを制御して、ヒーター/ファン/庫内ランプをOn/Offができそうなこともわかりました。

 

ただし、まだ不明な点もいくつかあります。

  • 温度センサーがどこにあるのか?
    そもそも、温度センサーが使われているのか?
  • 別途購入予定のマイコンボード「CY8CKIT-142」が入るスペースがあるか?

この不明点も、順に確認して行こうと思います。

 

 

 

コメント

  1. 単焦点 より:

    最近リフロー炉自作しようとしてこの記事にたどり着きました。
    Panasonicのトースターを使う記事が多い中、とてもスタイリッシュなトースターを改造されていて、このシリーズの記事とても楽しみに読ませていただきました。
    その後、リフロー炉は完成されたのでしょうか?
    もし続編の記事を載せていただければ嬉しいです。

    • 管理者 より:

      単焦点さん
      当ブログの閲覧ありがとうございます.
      残念ながら,リフロー炉は,まだ,完成しておりません.
      「TS-D067B」の基板パターンをトレースして,オリジナルの回路を確認しているところでストップしています.
      単焦点さんのように,期待して待っている方がいるのであれば,まとまった時間を捻出して,完成させなければいけませんね.
      頑張りますので,気長に見守ってください.

  2. とおりすがり より:

    同じく期待して読み進めたらなんと未完成…(><
    残念です…。

    • 管理者 より:

      とおりすがりさん

      せっかく読み進めて頂いたのに,期待に応えられずすみません.
      まずは、「TS-D067B」の基板のパターンを追っかけて,回路図を起こさないといけないのですが、時間が取れず,このところでスタックしています.

      何事も「初志貫徹」が大切です.
      完成させたいと思っていますので,長~い目で見守ってください.

  3. 礼奈 より:

    お初です。現在リフロー炉をtwinbirdのオーブンで作ろうとしてたどり着きました。私はTS-D057B(管理者様の前世代機)を入手しました。
    おそらくリレー基板も似通っている(もしくは同一?)だと思っております。
    此方で只今より解析致しますが、完了後回路図要ります?
    回路図必要な場合私のアドレスまで御返信下さい。
    (管理者様のアドレスがわからないので)

    • 管理者 より:

      礼奈さん
      私は、分解したところで止まっています。
      両面基板なので、時間をかければ解析できそうというところで安心しています。
      解析できたら是非とも回路図送ってください。
      礼奈さんが良ければ、このブログで公開させていただきます。