システムチャートを描いてみよう
自作するオーブントースターを使ったリフロー炉のシステムチャートを描いてみましょう。
システムチャートを描くと、今から作ろうとしているモノの全体構成や必要な部材、部材どおしのつながりが整理できます。
無地の紙に手書きでささっと描くレベルで十分です。
「こうしよう!」と考えていることや気になったことをメモっておくといいですね。
今回は、ブログに掲載するので、「draw.io」という、WEBベースの無料のドローイング・ツールを使って、きちんと書きました。
「draw.io」のサイトはこちら。
基本的な図形やクリップアートもいろいろそろっていて、しかも、描いた図は、自分のPCのハードディスクだけでなく、GoogleドライブやDropBoxなどのクラウドストレージにも保存できます。
システムチャート
オーブントースターを使ったリフロー炉のシステムチャートです。
用意する部材
用意する部材や開発環境について、ネットでいろいろ調べました。
それぞれについて説明します。
① オーブントースター
前の記事で書いたように、ツインバードの「TS-D067B」をAmazonで購入しました。
ヒーターやファン、温度センサーは、この「TS-D067B」で使われているものをそのまま流用するつもりです。
ヒーターやファンをOn/OffするSSR(ソリッド・ステート・リレー)も「TS-D067B」で使われているものを流用したいです。
SSR(ソリッド・ステート・リレー)は、半導体でできたOn/Offスイッチです。
② スマフォまたはタブレット
私が持っているPCのOSは、Windowsです。
Mac OS XのPCは持ってないので、iPhoneやiPadのアプリは開発できません。
なので、スマートフォン/タブレットは、Androidのものに限られます。
1年前に購入したソニーの「Xperia Z3 Tablet Compact Wi-Fiモデル」があるので、これを使います。
スペックを確認すると、「Bluetooth v4.0準拠」なので、BLE(Bluetooth Low Energy)を使った通信には対応しているようです。
Androidアプリの開発環境も必要です。
これは、Windows PCで無料で使える「Android Studio」を使います。
③ マイコンボード
今回の自作で一番ポイントとなる部材が、このマイコンボードです。
マイコンボードは、以下の条件で探しました。
- BLE(Bluetooth Low Energy)を搭載している。
- できればARMコアのマイコンを使っている。
- 2,000円以下で手に入るとうれしい。
結果、CYCPRESSの「PSoC4 BLE」が搭載されている「CY8CKIT-142」を選びました。
このマイコンボードに搭載されている「PSoC4 BLE」には、Bluetooth v4.1準拠」のBLEが内蔵されています。
また、マイコンボードに配線パターンでアンテナが形成されていて、このマイコンボード自体が、技術基準適合証明(いわゆる技適)を取得しています。
なので、日本で合法的に無線通信できます。
それ以外に、CYCPRESSの「PSoC」シリーズは、プログラマブルなアナログ ブロック/デジタル ブロックも内蔵しているので、ちょっとしたアナログ/デジタル回路を簡単に追加することができる優れものです。
しかも、開発環境は、マイコンのコンパイラ含めてすべて無料というのも、自作派にはありがたいです。
ただし、開発したプログラムやアナログ/デジタル回路情報をデバイスに書き込むためのプログラマが別途必要になります。
この「PSoC」の開発環境やプログラミングについては、このブログでも別途紹介します。
まとめ
オーブントースターを使ったリフロー炉の全体の構成がイメージできてきました。
用意する部材や開発環境のめども立ったので、あとは、一つ一つ用意していくだけです。
ツインバートの「TS-D067B」がAmazonから到着するまで、開発環境を準備することにします。
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