キャンピングカーにトイレは必要か?
キャンピングカーの購入を考え始めた頃、さらに、キャンピングカーを契約したとき、私は、
「キャンピングカーにトイレは必要ないだろう。」
「トイレは、道の駅や公共施設のトイレを利用すれば良い。」
と考えていました。
私が男性というのも、こう考えた大きな理由です。
その後、キャンピング購入者のブログやYouTubeをいろいろ見ましたが、「必要派/不必要派」に分かれています。やはり、女性の方は「必要」という意見が多いようです。
いろいろ調べるうちに、私も、
「トイレのない場所で車中泊をすることもあるだろう。」
「移動中に、急にトイレに行きたくなることもあるはず。」
「キャンピングカーの中にトイレがあるに越したことはない。」
という考え方に傾いてきました。
ということで、納車はまだまだ先ですが、「TOY'S BOX 470H」にポータブルトイレを設置する準備を始めました。
「TOY'S BOX 470H」にマルチルームは無い
まずは、ポータブルトイレの設置場所です。
私は、フレキシブルに使えそうな広い荷室(以下の写真)に魅力を感じて「TOY'S BOX 470H」の購入を決めました。
なので、「TOY'S BOX 470H」には、シャワールームはもちろん、トイレに使えるマルチルームもありません。
ということで、荷室の後ろの隅に、ポータブルトイレを置くことにしました。
基本、私一人で車中泊をする予定なので、用を足すときには、車に設置されているカーテンを閉め、外から見えないようにするだけで十分です。
私の場合、「TOY'S BOX 470H」のオプションで、一番濃い色の窓ガラスの断熱フィルムを選択したので、カーテンを閉める必要もないかも知れません。
ただ、家族と同行することもあるので、荷室に設置できる背の低いポップアップテントも購入し、目隠しをしたい場合は、このポップアップテントの中にポータブルトイレを置いて用を足すことにしました。
臭いも気になりますが、バッグドアを少し開け、MAXXファンから吸気して、バッグドアの隙間から排気すれば、そんなに問題ないと考えています。
用を足した後の手洗いは、最後尾に設置されている外部シャワーが使えます。
ポータブルトイレの選択
私がポータブルトイレを選ぶ上で、気にしたのは、以下のポイントです。
- タンクタイプ(水洗式)か?凝固タイプか?
- 据え置き型か?折りたたみ式か?
- 便座の大きさ(内径のサイズ)
結果を先に書くと、私は、
- 凝固タイプ
- 折りたたみ式
のポータブルトイレを選びました。
タンクタイプ(水洗式)か?凝固タイプか?
最初に、排泄物の処理方法で、
- タンクタイプ(水洗式)
- 凝固タイプ
- 密閉式パックタイプ
に分かれます。
タンクタイプ(水洗式)
タンクタイプ(水洗式)は、便器の下部がタンクになっていて、排泄物をこのタンクに溜めるタイプです。用を足した後、ポンプで水を流す水洗式です。
代表的なタンクタイプの商品は、以下のようなものがあります。
タンクに溜まった排泄物は、満杯になる前にトイレに流します。
なので、タンクが大きめの物を選んだ方が良いと思います。
後述する凝固タイプのように、排泄物を処理した後のビニール袋が溜まらないのが、タンクタイプ(水洗式)の一番のメリットですね。
一方、「大」をしたとき、タンクの排泄物の処理やタンクの洗浄に、私は少し抵抗感があります。
ただ、実際に使用されている方のコメントを見ると、それほど苦にならないようです。
凝固タイプ
凝固タイプは、ビニール袋に排泄をした後、凝固剤などで排泄物を固める方式です。
その後、ビニール袋の口を閉めて、焼却ごみとして廃棄します。
簡単な方法ですが、デメリットは、やはり、排泄物の入ったビニール袋の保管と廃棄処理ですね。
ビニール袋の口を閉めるのも手間がかかりそうです。
ビニール袋の口を熱圧着で閉じるポータブルトイレもありますが、かなり高価です。
排泄後の手間を楽にするため、吸収ポリマーが入った吸水シートもあります。
密閉式パックタイプ
このタイプは、今のところ、2024年1月31日にトイファクトリーから発表された「clesana(クレサナ)」のみです。
凝固タイプで紹介した「ラップポン」と同じように熱圧着で密閉する方式です。
「ラップポン」との違いは、ロール状のフィルムライナーを使うことと、水や薬剤を一切使用しないことです。
価格が240,000円(税込264,000円)と高額なので、私の選択肢にはなりません。
据え置き型か?折りたたみ式か?
タンクタイプ(水洗式)は、その構造上、折りたたむことはできません。
凝固タイプは、据え置き型と折りたたみ式のどちらもあります。
据え置き型
主に、介護の現場で使われているタイプです。
排泄物を受けるバケツが付属しているタイプは、このバケツにビニール袋をセットしやすそうだし、バケツの蓋を閉めれば臭い対策にもなりそうです。
トイレットペーパーホルダーが付いているものもあります。
介護用に設計されているので、しっかりした作りになっていて、着座の位置が高めのものは、使いやすそうです。
折りたたみ式
折りたたみ式のポータブルトイレは、折りたたみ式のコンテナに便座が付いたものを想像すればわかりやすいです。
折りたたみ式のポータブルトイレには、以下のような商品があります。
便座の大きさ(内径のサイズ)
私が便座の大きさを気にする理由は、以下の2点です。
- オ〇ン〇ンが便座に当たらないか?
- 携帯トイレシャワーが使いやすか?
出張や旅行でビジネスホテルを利用すると、便座が小さいトイレに出くわすことがあります。
便座の小さいトイレは、用を足すときに自分のオ〇ン〇ンが便座に当たったりすることもあるので、まず、ここはしっかり押さえておきたいポイントです。
(通販サイトのレビューに男性の方が同様のコメントを書き込まれているのをよく目にします。)
また、「大」の後のウォシュレットが当たり前になっているので、ポータブルトイレでも携帯トイレシャワーを使いたいです。
携帯トイレシャワーのノズルを自分のお尻の下にうまく持っていくには、便座の内径に余裕がないと難しいです。
私が購入した「ミヨシ 電動式トラベルシャワー」は、電池駆動でシャワーが出るので使いやすく、コストパフォーマンスも良い携帯トイレシャワーなのでお勧めです。
家庭のトイレの便座サイズ
では、どれくらいの便座サイズがあれば良いのでしょうか?
参考になるのは、家庭のトイレの便座サイズです。
ということで、ネットで調べてみました。
まず、便器(便座ではなく陶器の部分)の大きさには、
- 大型サイズ(エロンゲートサイズ)
- 標準サイズ(レギュラーサイズ)
の2種類があります。
ほとんどの家庭は、標準サイズ(レギュラーサイズ)だと思います。
我が家も標準サイズ(レギュラーサイズ)です。
次に、標準サイズ(レギュラーサイズ)の便器に取り付ける便座の大きさを調べます。
まず、TOTOウォシュレットの便座サイズの一例です。
以下の図面のとおり、
- 奥行きの内径:300mm(30cm)
- 横の内径:200mm(20cm)
です。
もう1つ、Panasonicのアラウーノの便座サイズの一例です。
こちらは、下図のとおり、
- 奥行きの内径:302mm(30.2cm)
- 横の内径:204mm(20.4cm)
です。
私は、普段、Panasonicのアラウーノを使っていて、特に不自由を感じていません。
なので、私の場合、奥行きの内径が30cm以上あれば問題ないと考えました。
先に紹介した、折りたたみ式のポータブルトイレ「スツーレⅡ」では、以下のように便座のサイズが大きいこともしっかりアピールされています。
「スツーレⅡ」は、折りたたみ式のポータブルトイレの中では、便座のサイズが大きい部類になります。それでも、奥行きの内径は27cmしかありません。
購入したポータブルトイレ
できるだけ便座サイズ(内径のサイズ)の大きな折りたたみ式のポータブルトイレを探した結果、私は、最近話題の通販サイト「TEMU」で「POWKIDDY」(3,169円)という商品を購入しました。
白とグレーのツートーンカラーで、グレーの色も薄めで、圧迫感のないデザインも気に入りました。
サイズは以下のとおり。
便座の部分は、凹凸もなくシンプルな形状です。
このシンプルな形状によって、便座の内径のサイズを大きくできているのだと思います。
折りたたんだ状態では、厚みが14cmになります。
以下の写真のように4隅にストッパーがあるので、組み立てた後、体の重さでパネルが崩れてしまう心配もありません。
「POWKIDDY」の便座サイズ(内径のサイズ)
一番気になる便座サイズ(内径の寸法)です。
私がメジャーで計測した結果、
- 奥行きの内径:290mm(29cm)
- 横の内径:218mm(21.8cm)
でした。
奥行きの内径は29㎝で30cmには届きませんが、実際に座ってみたら、便座前方と体の間の隙間は十分でした。
ただ、横の内径が21.8cmと家庭用トイレの便座の内径よりも1cmほど広いので、座ったときの安定感が気になります。
体格の小柄な女性は、奥行きの内径が27cmあれば十分なので、「スツーレⅡ」のサイズの方が良いかもしれません。
「スツーレⅡ」にする場合でも、Amazonで買うより、同等の商品を「TEMU」で買う方が安く購入できます。
- Amazon:6,280円
- TEMU:3,706円
(2024年1月10日時点の価格)
ビニール袋のサイズ
「POWKIDDY」を購入された日本の方のレビューを見ると、排泄物を受けるビニール袋のサイズは、
45リットル(横:650mm ✕ 縦:800mm)
では少し小さいようです。
おそらく、同等サイズの「スツーレⅡ」も同じだと思います。
折りたたみをあきらめ、常設にして、以下のトイレバケツを内側に置くと、より小さいビニール袋が使えて経済的かもしれません。
そもそも、トイレに行きたくなってから組み立てていたのでは間に合わないので、常設でも良いと考えています。
だったら、先に紹介した据え置き型でも良いかもしれません。
でも、「いかにもトイレ」がキャンピングカーの目立つ場所に置かれるのも違和感を感じるので、マルチルームのない「TOY'S BOX 470H」には、コンテナ型の折りたたみ式が正解だと思っています。
トイレ関連商品
「TEMU」は、価格が安いので、ついでに色々買ってしまいます。
私も、「TEMU沼」にはまってしまった一人です。
私が買ったトイレ関連商品の紹介です。
トイレ吸収シート
排泄物をビニール袋で直接受け止めて、その後、凝固剤を入れるより、吸収ポリマーがあらかじめ入っている吸収シートを使う方が、排泄物の跳ね返りも防止できて良いと思います。
私は、50枚で898円の商品を購入したので、18円/枚のコストです。
トイレットペーパーホルダー
トイレットペーパーもおしゃれに設置しておきたいです。
トイレットペーパーホルダーを507円で購入しました。
トイレ便座カバー
やはり、普段は公衆施設のトイレを利用すると思います。
きれいなトイレばかりではないと思いますので、トイレ便座のカバーも携帯しておきたいです。
50個で457円の商品を購入しました。1回あたり9円になります。
小さな袋に個装されているので、トイレに行く前にポケットに入れて持っていけるのも便利です。
まとめ
キャンピングカーに設置する折りたたみ式のポータブルトイレを購入しました。
購入の際に、私が検討したことを記事にしました。
また、一緒に購入したトイレ関連の商品も紹介しました。
ポータブルトイレの購入を考えられている方や車中泊のトイレ事情を改善したい方の参考になれば嬉しいです。
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