「TS-D067B」を分解
ツインバードのノンフライオーブン「TS-D067B」を分解してみました。
一番知りたいのは、マイコン基板の構成です。
先の記事にも書いたように、分解や改造の行為は、当然、
「自己責任」
となります。
最悪は、火傷や火災とかの危険性も伴いますので、気を付けて作業しましょう。
「スライド式くず受け」を外す
まず、最初に、本体下部の「スライド式くず受け」を外します。
使っているうちに溜まるパンくずなどを掃除しやすいように、本体の底には、引き出し式のくず受けが付いています。
気配りのある設計ですね。
分解のじゃまになるので、一番最初に取り外しておきます。
「トップカバー」を外す
「トップカバー」を外します。
全てのネジを外したら、「トップカバー」を矢印の方向に左右に広げるようにして取り外します。
「トップカバー」は、背面側のゴム足の隙間に挟まっているので、ゴム足を浮かすようにして、「トップカバー」を引き出すとうまく外れます。
「バネ」を外す
左右の側面に取り付けられている、ドアの「バネ」を外します。
この「バネ」を外すと、ドアが閉まる方向の「バネ」の力がかからなくなり、作業が楽になります。
赤い四角で囲んだ部分を外します。
「ドアレバー」を外す
「ドアレバー」を外します。
「ドアガラス」を外す
「ドアレバー」を外すと「ドアガラス」の上部がフリーになり、「ドアガラス」を上側に引き抜くことができます。
「ドアガラス」は、ハーフミラーになっているので、写真撮影のためのスタジオボックスのLEDライトが写りこんでいます。
「スイッチパネル」を外す
「ドアガラス」を外すと、「マイコン基板」が見えてきます。
「マイコン基板」の前の「スイッチパネル」を外します。
「マイコン基板」を外す
いよいよ、「マイコン基板」の取り外しです。
まず、「マイコン基板」の左下にある「コネクタ」から「ケーブル」を抜きます。
①の矢印の方向に「コネクタ」の黒い部分を下方に下げます。
その後、②の矢印の方向に「ケーブル」の青い部分を下方に抜きます。
「コネクタ」や「ケーブル」は、とてもデリケートなので、注意深く作業します。
「コネクタ」から「ケーブル」を抜いたら、「マイコン基板」を取り付けている8本のネジを外します。
ICの型番
2つのICの型番を調べます。
ABOV 「MC81F4316M」
と書いてあります。
ABOV 「MC2102D」
と書いてあります。
ABOVの名前は、今回、初めて知りました。
以下、ABOVセミコンダクターのホームページで、2つのICの型番を調べます。
結果、
- 「MC81F4316M」⇒ 8bit Flash MCU
- 「MC2102D」⇒ LED display driver and a key-scan function
であることがわかりました。
8bitマイコンの「MC81F4316M」を基板から取り外し、電源/GNDの他、必要な信号線を別途購入予定のマイコンボード「CY8CKIT-142」に接続すれば、スイッチ/7セグメントLED/リレーを乗っ取れそうです。
「リレー基板」の調査
ヒーターやファン、庫内のランプをOn/Offするリレーは、別の基板に乗ってます。
「マイコン基板」を取り外すときに最初に抜いた「ケーブル」で、「リレー基板」と接続されています。
庫内正面の下部の黒い樹脂のパネルを外すと、「リレー基板」が見えます。
「マイコン基板」からの「ケーブル」が「リレー基板」の「コネクタ」に挿入されています。
ヒーター/ファン/庫内ランプをOn/Offしているのが、それぞれどのリレーなのかは、「マイコン基板」の回路と合わせて、別途、解析することにします。
まとめ
本体を分解して「マイコン基板」を取り出すところまでできました。
「マイコン基板」から8bitマイコンを取り外して、信号線を乗っ取れば、「リレー基板」のリレーを制御して、ヒーター/ファン/庫内ランプをOn/Offができそうなこともわかりました。
ただし、まだ不明な点もいくつかあります。
- 温度センサーがどこにあるのか?
そもそも、温度センサーが使われているのか? - 別途購入予定のマイコンボード「CY8CKIT-142」が入るスペースがあるか?
この不明点も、順に確認して行こうと思います。
コメント
最近リフロー炉自作しようとしてこの記事にたどり着きました。
Panasonicのトースターを使う記事が多い中、とてもスタイリッシュなトースターを改造されていて、このシリーズの記事とても楽しみに読ませていただきました。
その後、リフロー炉は完成されたのでしょうか?
もし続編の記事を載せていただければ嬉しいです。
単焦点さん
当ブログの閲覧ありがとうございます.
残念ながら,リフロー炉は,まだ,完成しておりません.
「TS-D067B」の基板パターンをトレースして,オリジナルの回路を確認しているところでストップしています.
単焦点さんのように,期待して待っている方がいるのであれば,まとまった時間を捻出して,完成させなければいけませんね.
頑張りますので,気長に見守ってください.
同じく期待して読み進めたらなんと未完成…(><
残念です…。
とおりすがりさん
せっかく読み進めて頂いたのに,期待に応えられずすみません.
まずは、「TS-D067B」の基板のパターンを追っかけて,回路図を起こさないといけないのですが、時間が取れず,このところでスタックしています.
何事も「初志貫徹」が大切です.
完成させたいと思っていますので,長~い目で見守ってください.
お初です。現在リフロー炉をtwinbirdのオーブンで作ろうとしてたどり着きました。私はTS-D057B(管理者様の前世代機)を入手しました。
おそらくリレー基板も似通っている(もしくは同一?)だと思っております。
此方で只今より解析致しますが、完了後回路図要ります?
回路図必要な場合私のアドレスまで御返信下さい。
(管理者様のアドレスがわからないので)
礼奈さん
私は、分解したところで止まっています。
両面基板なので、時間をかければ解析できそうというところで安心しています。
解析できたら是非とも回路図送ってください。
礼奈さんが良ければ、このブログで公開させていただきます。