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農業高校からの国公立大学進学 1日目の「農業高校生のための大学セミナー」を終えて

農業高校生のお受験体験記
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「農業高校生のための大学セミナー」を終えて

農業高校からの国公立大学進学 涙がこみ上げた「農業高校生のための大学セミナー」
半分、観光気分で参加したオープンキャンパスでしたが、農業高校の生徒に向けた説明会で聞いたM先生の話に心打たれました。

上の記事の1日目の「農業高校生のための大学セミナー」では、本当にたくさんの収穫がありました。

 

学生寮の見学

学生寮

生徒だけが参加した生物学実験の時間には、保護者向けに、キャンパス内にある学生寮の見学も予定されていました。

新しく建て替えられた学生寮は、建物だけでなく、そのロゴマークまできちんとデザインされた、きれいで住みやすそうな寮でした。

 

農場見学

牛乳の試飲

O大学は、北海道にある獣医農業畜産系の大学だけあって、キャンパスの面積は、187ヘクタール、東京ドーム40個分だそうです。

そのうち、約 140ヘクタールが農場で、この農場の見学もさせてもらいました。
キャンパス内ですが、バス移動です。

自動化の進んだ牛舎を見た後は、この大学で製造された牛乳の試飲もできました。

 

受験や進学のイメージがはっきりした

わざわざ、農業高校の生徒に向けた説明会を別枠で開催していただいたおかげで、大学に進学することの意義やむずかしさ、やらないといけないこと、学生生活のイメージなどが、はっきりしてきました。

 

この大学へ行きたい

キャンパスのリス

このブログは、受験生の親である私の目線で書いています。

一方、当の本人の息子はどうだったかと言うと、O大学の1日目のオープンキャンパスで、

「俺、ここの大学に行きたい。」

と言い出しました。

 

この日まで、本命は別の大学

息子は、1週間前に、別のR大学のオープンキャンパスにも参加しています。

息子の通っている農業高校は、このR大学に対し、指定校推薦入学の枠を持っていたので、私の見立てでは、息子は、このR大学を本命で考えていたのではないかと思います。

「指定校推薦だと、リスクがなく、一回きりの推薦入学のチャンスが確実に生かせる。」

という理由が一番だと思いますが、

「お世話になった牛部の顧問の先生の母校である。」

という面もあったと思います。
息子は、この顧問の先生をリスペクトしていたので。

 

直感で選ぶ

でも、この日を終えた段階で、息子は、O大学への進学を決めたようです。

先のブログで、息子がO大学への進学を決めた理由を、

「キャンパスを歩いている先輩が、かっこいいやん。」

と書きましたが、後で聞くと、

「大学の門を入って、キャンパス見たとき、『ここだ!』と思った。」

らしいのです。
そのときの風景が、この写真です。

オープンキャンパス

このとき、先輩も含めて、人影は、見当たりません。

何事も、その場に立ったときの、”第一印象”だったり、”直感”は大切です。

こういう”一期一会”の出会いは、意外と大きな意味を持つものです。

 

ユースホステルで

「農業高校生のための大学セミナー」を終えて、その日は、市内から外れたユースホステルに泊まりました。

 

夕食で

ユースホステル 夕食

そのユースホステルの夕食のとき、同じ大阪から来られたという、お母さんと高校生の娘さん、その妹の3人のご家族と一緒になりました。

今日、娘さんのオープンキャンパスに参加されたということだったので、てっきり私たちと同じO大学の農業高校生向けの説明会に参加されたと勘違いし、

「娘さんは、どこの農業高校ですか?」

と聞くと、お母さんからは、

「普通科の2年生です。
獣医志望なので、今日は、札幌の大学のオープンキャンパスに参加して、車を運転してここまで来ました。
ほんと遠かった。帯広の大学のオープンキャンパスは、明日参加します。」

のこたえが返ってきました。

明日の一般向けのオープンキャンパスのための前泊だったのですね。

獣医学科は、基本、一般入試を受けます。
当然、難易度が高いので、さすが、このレベルになると、志望校を絞り込むために、2年生のときからオープンキャンパスに参加されているようです。

 

このご家族との話を聞いていた、別のご夫婦からも、

「受験頑張ってね!」

の激励をいただきました。

 

ユースホステルの部屋で

今日が7月31日。受験日は、11月末ですから、残り4か月しかありません。
受験生といっても、農業高校生の息子には、夏場のきつい牛部の実習作業も毎日待っています。
地元の「だんじり祭り」の青年団にも入っています。

さらに、今日は、先輩の学生さんから、

「ここの大学の論文試験はむずかしいよ。」

「面接のとき、私は、面接官の先生の意見に納得がいかず、かなり反論した。
あそこにいる友達は、面接のときに泣き出したらしい。」

「農業白書はしっかり勉強しといた方がいいね。」

のアドバイスを聞いたばかりです。

ユースホステルの部屋で、息子に、面接試験の練習と称して、以下の質問をぶつけてみました。

 

農家の人は、牛乳1リットル売るといくらもらえるんや?

息子のこたえは、

 

うぅん、たしか8円くらいだったと思う。

それに対して、

 

お父さんは、近くのスーパーで、牛乳1リットル、170円くらいで買ってるで。桁間違ってないか?

(当然、1桁間違ってます。)

次に、

今、お前がやっている、牛の餌をTMRにするという研究プロジェクトやけど、それがええなら、なんで、全部その餌に変えんの?

(「Total Mixed Rations」のことです。西川貴教さんの話ではありません。)

の質問をすると、

 

TMRよりコスト高いんやけど、実は、穀物飼料の方が栄養価が高くて、乳量は増えるんよ。

それを聞いて、私からは、

 

じゃあ、TMRと穀物飼料のメリットとデメリット教えて。

 

 

息子は、いろいろとこたえを返してきますが、どうも的を得ていません。

本番の面接では、これくらいのやりとりはあるでしょうから、先はまだまだ長そうです。

 

次の日の朝

ユースホステルの犬

次の日の朝、ユースホステルを発つときにも、オーナから、

「来年、合格したら、また、泊まりに来てね!」

と声をかけてもらいました。

昨晩の夕食のときの話は、厨房にも聞こえていたのでしょう。

「はい!」

と返事したものの、この時点では、「合格」の確証は、まったくありませんでした。

ここで飼われているワンちゃんも、心配顔で見送ってくれました。

 


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