一般入試か? 推薦入学か?
農業高校から大学進学をする場合、もちろん、一般の入学試験を受けて入学する選択肢もあります。
しかし、最初はまず、一般入試ではなく、推薦入学を考えると思います。
息子の場合も、希望の大学へは、推薦入学で入っています。
理由は簡単で、
「農業高校の受験生が一般入試を受けて、国公立大学に合格するのは、至難の業。」
だからです。
そもそも高校のカリキュラムが違う
進学を前提に授業のカリキュラムが組まれている普通科高校と比べて、農業専門科目や農作業の実習に時間を割いている農業高校の生徒が、一般入試で受験するのは、明らかに不利です。
特に、受験科目数が多くなる国公立大学の受験では、そのデメリットは致命的です。
そもそも、
「農業高校の授業科目に、受験に必要な科目がない。」
ということもめずらしくありません。
推薦入学をうまく活用しよう
一般入試で入学することを本気で考えるのなら、
- 家庭教師をつけたり、進学塾に入ったりして、本格的な受験勉強をする。
- 普通科高校に入り直し、普通科高校のカリキュラムでしっかり勉強する。
のどちらかを選ぶべきです。
当然、農業高校で勉強する意義は薄れてしまいますね。
この後のブログでも書こうと思ってますが、
「農業高校から国公立大学へ“推薦入学”で入る。」
ということは、実は、皆さんが思っている以上に意味があることなのです。
このブログは、推薦入学を選んだ読者を対象に書いています。
なので、一般入試を選んだ人は、他の情報を参考にしてください。
不利な土俵で戦うのはやめよう
誤解を恐れずに書くと、ほとんどの農業高校の生徒は、
「もともと、机に向かっての勉強より、畑に出て野菜を育てたり、家畜やかわいい動物に関わっていたり、チーズやジャムの食品を加工したり、そういうことの方が好き。」
と思って、この学校を選んだのではないのでしょうか?
「銀の匙」の八軒勇吾のように、進学校の中学から農業高校へ進んだのならまだしも、最初から不利な土俵で戦うことはないと思います。
せっかく、大学が農業高校生を対象にした推薦入学の枠を用意してくれているのですから、それを最大限に活用して、
「今、通っている農業高校のカリキュラムに沿って、農業や一般科目をしっかり勉強する。」
べきだと思います。
「農業高校生のお受験体験記」一覧を見る。
※ 「銀の匙」は、必読のコミックだと思います。
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