農業高校からの国公立大学進学 「志望理由書」は早めに取り組むのがいい理由

農業高校生のお受験体験記
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早めに取り組んでおきたい「志望理由書」

高校3年生の受験生は、「食料・農業・農村白書」の読み込みは進んでいますか?

こればかりは、受験生本人がコツコツ頑張るしかありません。

 

一方、「食料・農業・農村白書」の読み込みを進めながら、早目に取り組んでおくことをおすすめしたいのが「志望理由書」です。

 

推薦入学を実施している大学で、入学試験の願書を出すときに合わせて提出を求められるのが、この「志望理由書」です。

「志望理由書」は、大学への進学を真剣に考え始めたタイミングで、まずは書いてみてください。
高校2年生の夏、オープンキャンパスなどに参加して、大学進学の意欲が高まった頃がベストな時期かもしれません。

 

早めに「志望理由書」に取り組むべき理由は、以下のとおりです。

  • 大学進学を見つめなおすことができる。
  • そもそも「志望理由書」を書くことに慣れていない。
  • 自分の夢や希望は意外と語りにくい。
  • “本音”の話を”大人の文章”にまとめるのが難しい。

 

大学進学を見つめなおす

大学進学は、自分の進路の一つの選択肢です。

ここで、あなたに一つの問いかけをしてみます。

「あなたは、何のために大学に進学しようとしているのですか?」

実は、この問いかけに対するあなたの答えが「志望理由書」そのものなのです。

 

参考までに、戦略的に大学進学の進路指導をしている高校の例を紹介します。
ここで紹介する高校は、農業高校ではありませんが、以下のリンクのPDFファイルに書かれているように、AO入試や推薦入試を積極的に活用しています。

入試を見据えた徹底的な 「ネタ入れ」 が、目的意識の高い生徒を育む

その中でも、「志望理由書」は、受験生本人が大学進学に真剣に向き合い始める起点と位置付けられているようです。

 

●志望理由書で動機づけ
そして2年の冬休みは生徒全員に「志願理由書」「自己推薦書」を課す。「夏休みに色々やってきた生徒は進学の目的が見えているのですが、大半はそうではありません。自分が何も考えていないことにここで気づく。『無知の知』を意識させることが目的です」と松本先生。

 

大学進学が単なる憧れであったり、大学に進学することの目的が漠然としている状態では、「志望理由書」をきちんと書き上げることができません。

逆の見方をすると、「志望理由書」を真剣に書くことで、

「大学進学を選択することが、自分の進路に本当にふさわしいのか?」

を見つめなおすきっかけにもなります。

 

「志望理由書」を書くことに慣れていない

高校入試のときに「志望理由書」を書いたことがある人もいるかもしれませんが、それにしても3年前の話です。

中には、

「今回の大学入試で初めて書く。」

という人も多いと思います。

 

毎年書かされる読書感想文や作文でも苦手なのに、初めてか、多くても2回目の「志望理由書」を最初からスラスラとまとまり良く書けるはずがありません。

 

なので、それなりのレベルの「志望理由書」にするには、1か月はかかると思って、早目に取り組むのが良いと思います。

 

自分の夢や希望は語りにくい

あなたは、

「将来の夢は?」
「どういう仕事に就きたい?」

と聞かれたら、自分の夢や希望を具体的に語れますか?

 

この問いに淡々と答えられる人は、「志望理由書」を書くことは、あまり難しくないかもしれません。

自分の将来の夢が明確な人は、大学に進学することを自分の夢を実現するための手段として捉えることができるからです。

逆に、自分の夢や希望が語れない人や、語れてもボヤっとした話しかできない人にとっては、「志望理由書」は、かなり苦痛を伴う作業になると思います。

 

なんとなく将来の夢をイメージできる人でも、

「なぜ、そうなりたいのか?」
「将来の夢を掴むには、何をすればいいのか?」

といったところまで、理路整然と語れる人は、それほど多くはないと思います。

なぜなら、先の「志望理由書」を書く頻度と同じく、自分の夢や進路を真剣に考える機会が少ないからです。

 

“本音”の話を”大人の文章”にまとめる

インパクトのある「志望理由書」にするには、自分の将来の夢や希望を”本音”で書く必要があります。

それと同時に、大学へ進む「志望理由書」ですから、自分のやりたいことや目指す方向性を”大人の文章”としてまとめなくてはいけません。

この両者のバランスを取るのが、結構難しいのです。

このバランスは、受験者本人だけだとよくわからなくなってしまいますので、学校の先生や親、親身になってくれる知り合いなど、社会人経験の豊富な大人の人に入ってもらって、意見をもらうようにしましょう。

  • 自分の強みや弱み、考え方などを理解してくれていて、
  • 自分の”本音”を大切に扱ってくれ、
  • この人の言うことであれば信用できる。

という人を選ぶのがコツです。

いろいろな視点の意見をもらう意味で、複数の大人に入ってもらうのもいいのですが、あまり大人数になると意見の収拾がつかなくなりますので、2~3人程度が良いと思います。

複数の大人に意見をもらう場合でも。その中で1人、主たる相談役を決めましょう。

 

一方、意見を求められる先生や親の役割は、非常に重要です。

自分の将来の夢を実現する手段として大学進学を希望し、その「志望理由書」を書くのは、あくまで受験生本人です。

受験生本人の本意を注意深くヒアリングし、その結果を「志望理由書」という文章にまとめ上げるサポートをするわけですから、かなりレベルの高いカウンセリングやコーチングのスキルが求められます。

自分以外にも相談役がいる場合は、

  • 他の相談役が受験生に対し、どのようなアドバイスをしたのか?
  • なぜ、そのようなアドバイスをしたのか?

にも、十分に注意を払わなければいけません。

 

詳しくは、別の記事で説明しますが、ここでは、”本音”と”大人の文章”のイメージについて、簡単な例を挙げておきます。

“本音”

私は、生き物や動物が大好きで、将来は動物に関わる職業に就きたいです。
私は、その仕事を通して、お金をたくさん稼ぎたいです。

 

“大人の文章”

私は、動物の飼育や農業に関心があり、農業高校へ進学しました。
将来は、肉用牛飼育に関わる仕事に就きたいと考えていますが、一方、海外と比較して、日本の肉用牛生産のコスト競争力はかなり低い状況です。
私は、貴校に進学し、畜産を営む上で大きなコストがかかっている飼料の改良研究に取り組み、自らの肉用牛生産経営の競争力を高めるとともに、日本の農業に貢献したいと考えています。

 

まずは書き始めること

私が、息子の受験勉強に本格的に付き合うようになったのは、この「志望理由書」のタイミングからです。

 

今振り返っても、この「志望理由書」が最初の大きな関門でした。
なんとか大学に提出できるレベルの「志望理由書」をまとめ上げるのに、息子も私もへとへとになりました。

当時、息子は、

「もう、わけわからん。」
「吐きそう!」

と言ってました。

また、息子の話を聞くと、同様に推薦入学で大学に入った友人に聞いても、

「志望理由書は、どう書いたらいいものか、本当に苦労した。」

の感想が返ってくるそうです。

 

あなたもこの記事を読むだけでなく、まずは、1,000文字で自分の「志望理由書」を書いてみてください。

その難しさを実感するはずです。

早めに難しさを実感したら、余裕を持って必要な手を打っていくことができますよね。

また、この「志望理由書」がきちんと書けたら、この後に控える論文や面接でも、ブレのない、一本筋の通った対応ができます。

 

なお、この記事を読んだ後、一緒に以下の記事も読んでみてください。
きっと参考になるはずです。

農業高校からの国公立大学進学 自分の進路を逆向きに見て「志望理由書」を書く
「志望理由書」に煮詰まったときは、時間を逆向きに考えてみるとヒントが得られるかもしれません。

 


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