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オーブントースターでリフロー炉 あれこれ機能やスペックを考える

電子工作
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卓上リフロー炉が欲しい

電子工作をするとき、プリント基板を作って、その基板に部品をハンダ付けしたいことがあります。

以下の写真のように、リード線付きの部品であれば、1点1点、部品をプリント基板の穴に挿して、ハンダごてでリード線をハンダ付けできます。

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でも、最近は、以下の写真のような表面実装タイプの部品が主流です。

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表面実装タイプの部品も、1点1点、ピンセットで基板の上に乗せて、リード線付きの部品と同様、ハンダごてでハンダ付けできるのですが。ハンダ付けの際、部品を固定しておくのが面倒です。

また、ピン間隔の狭い電子部品をハンダごてでハンダ付けするのは、至難の業です。

 

ということで、そろそろ、小型で安い卓上リフロー炉が欲しくなってきました。

リフロー炉があると、クリームハンダを塗ったプリント基板に部品を載せ、基板全体に熱をかけることで、一気に表面実装部品のハンダ付けができます。

 

購入か?自作か?

まずは、

「市販の卓上リフロー炉を購入するのか? それとも、自作するのか?」

を考えます。

 

市販の卓上リフロー炉

市販の卓上リフロー炉をネットで調べると、中国製の以下の商品がよくヒットします。

T-962A IC HEATER / IR REFLOW OVEN - PUHUI T DGC INT TECH SHENZHEN - PART OF DRAGON GROUP CHINA

個人でも購入できない価格ではありませんが、使用者のWEBサイトを見ると、改造することが前提のようです。

改造するくらいなら、最初から自作する方が安上がりですね。

 

自作のリフロー炉

日本では、ホットプレートを使ってリフローをしている人が多いようです。
リフロー炉ではなく、リフロープレートですね。

 

一方、海外では、オーブントースターを改造するのが主流のようです。

 

いろいろ悩んだ挙句、今回は、オーブントースターを改造したリフロー炉にチャレンジすることにしました。

 

オーブントースターの選定

まずは、リフロー炉そのものになるオーブントースターを選定します。

最近は、庫内にファンで風を送り、強制的に熱風の対流を起こす、コンベクションオーブンが市販されています。

今回は、コンベクションオーブントースター、もしくは、ノンフライオーブンの中から選ぶことにしました。

選定する際に、以下の条件を考慮しました。

  • 10,000円以下で購入できる。
  • マイコン制御。
  • デザインが格好いい。

 

電気量販店を回って物色したり、ネットで調べたりした結果、以下、ツインバードの「TS-D067B」に決めました。

TS-D067B

ノンフライオーブン

 

一番の決め手は、デザイン性です。
正面のハーフミラーも恰好いいし、ボタン類のデザインもスマートです。

 

また、3桁の7セグメントLEDが2つ付いているので、マイコン制御をしていると思われます。

マニュアルを読むと、温度を10℃きざみでコントロールできると書いてあるので、熱電対などの温度センサーやリレーなども付いていると考えました。

熱電対などの温度制御に関する部品は、秋月電子やRSコンポーネンツでも購入できますが、上手く行けば、追加の部品購入費を抑えられます。

 

ツインバードの「TS-D067B」は、Amazonで購入しました。

 

機能やスペック

自作するモノの機能やスペックをあれこれ考えるのは、楽しいものです。

実際のオーブントースターや部品が揃ってないので、最終的には断念せざるを得ないかもしれませんが、自作の最初のステップは、イメージを存分に膨らませて、大風呂敷を広げましょう。

今回は、以下の機能やスペックを考えました。

 

【機能】

  • 温度プロファイルは、自由に設定できる。
  • 設定した温度プロファイルに沿って、庫内(リフローする基板)の温度をマイコンでコントロールする。
  • 温度測定は、熱電対サーミスタ(購入したオーブントースターに付いているものを利用する)で行う。
  • BLE(Bluetooth Low Energy)を搭載したスマフォやタブレットとワイヤレス接続し、温度プロファイル設定や動作時の温度モニタに、GUI(Graphical User Interface)を活用する。

 

【スペック】

  • 温度範囲は、0℃~250℃。
  • 温度コントロールの精度は、±5℃以下。
  • BLEの通信範囲は、リフロー炉から2m以内。

 

一番気になるのは、BLE(Bluetooth Low Energy)の通信です。

オーブントースターの内部は、250℃以上温度が上がるので、当然、筐体は金属でできているはずです。

BLEの通信モジュールは、オーブントースターの金属筐体の中に入れるつもりなので、ひょっとしたら、2.4GHz帯の電波が金属筐体で遮蔽されて、オーブントースターの外側に出てこない(内側にも入らない)かもしれません。

このあたりは、ツインバードの「TS-D067B」が届いたら、現物で確認するしかないです。

 

次回からは、この機能やスペックに沿って、必要なモノを準備していきます。

 

 

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