エゾモモンガ
昨年の夏には、「エゾナキウサギ」の可愛い姿を見ることができました。
私には、北海道に来るときに見てみたい動物が、まだ、いくつかいます。
その中のひとつが「エゾモモンガ」です。
半田菜摘さんの「エゾモモンガ」の写真を見たときから、
「いつか、その愛くるしい顔を一度見てみたい。」
「木から木へ、滑空する姿を見てみたい。」
と思っていました。
今回、帯広市内の公園で、念願の「エゾモモンガ」に出会うことができました。
また、ビギナー観察者の私に、巣穴から顔を出し、外に出てくる姿を写真と動画に撮らせてくれたので、その可愛い様子を掲載します。
出待ち、帰り待ち
夜行性の「エゾモモンガ」は、昼間は木の穴の中で過ごしています。
たまに、昼間でも巣穴のある木から出てきて活動することもあるようですが、確実に観察するには、夕方、日の入り後に巣穴から出てくるところを「出待ち」するか、明け方、日の出前に巣穴に戻ってくるところを「帰り待ち」します。
今回は、冬場で寒いので、明け方の「帰り待ち」は、ちょっときついです。
ということで、後述する札幌の女性カメラマン 平野さんに教えてもらったポイントに、夕方出かけました。
すでに、望遠レンズを付けたカメラを持った方が5~6名集まっていたので、巣穴のある木は、すぐにわかりました。
巣穴のある木の傍に着くと、地元の方の一人の方が、
「あそこにいますよ。あの子は臆病なので、ジャンプしてもいいか、あそこに留まって周りの様子をうかがっているんです。」
と教えてくれました。
じっとしているので、初心者の私でもその姿を写真に収めることができました。
また、この木の近くには公園の街灯があり、その光のお陰で観察も容易です。
この木には、3匹の「エゾモモンガ」が暮らしているらしく、しばらく静かに待っていると、他の仲間も巣穴から出てきて、木のてっぺんに上り、そこから、次々と滑空していきました。
初めて見る滑空の様子は、感動モノでした。
「エゾモモンガ」の動画と写真
初めて「エゾモモンガ」を見た後も、夕方、公園の近くを通るたびに、数回、観察に行きました。
東京に帰る前日に行ったときは、観察者が私一人だったこともあって、「エゾモモンガ」も大サービスしてくれました。
巣穴からの顔出しが2回、その後、巣穴から出てきて、街灯に少し近い側の小さい枝に留まってくれました。
なので、今回は、動画と写真で「エゾモモンガ」の姿をしっかり収めることができました。
巣穴からの顔出し
最初は、巣穴から顔を出している様子です。
「エゾモモンガ」は、正面から見る顔が一番可愛いですね。
私が安全な人間か、大きな目でじっとこちらの様子をうかがっています。
匂いも感じ取るためなのか、鼻をピクピク動かしてます。
巣穴から出てくる
巣穴から出てくる様子は、連写で撮影しようと待ち構えていたら、ちょこっと顔を出した後、一気に巣穴から飛び出しました。
枝に留まる
巣穴から飛び出した「エゾモモンガ」は、いきなり滑空しません。
慎重なので、木の枝に留まって辺りの様子を伺います。
滑空の準備なのか、毛づくろいのような動作をしています。
この後、木のてっぺんに上って、隣の木に滑空していきました。
滑空する瞬間は、さすがに撮影できませんでした。
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