紅葉、観に行こう
11月の3連休、天気も良さそうなので連休の中日に紅葉を観に行くことにしました。
ネットでいろいろ調べると、箱根美術館の紅葉が見頃のようなので、今回はここにします。
箱根に行くなら、ついでに温泉にも入って帰りたいので、小田急の「箱根湯寮クーポン」を使います。
9:25 洗足池駅発の電車に乗れば、強羅には12:49に着けそうです。
小田原で乗り換え
小田原駅に到着しました。
ここからは、箱根登山鉄道に乗り換えて、箱根湯本に向かいます。
箱根登山電車
箱根湯本に着きました。
紅葉シーズンの連休中日なので、すごい混雑です。
強羅行きの電車の乗り換えホームには、行列ができています。
私は、一人旅なので、ほぼ満員状態の12:12箱根湯本発の電車に乗り込むことができました。
さらに人が乗り込んできたので、連結車両の一番前に立つことになりました。
なかなかいい場所です。
強羅駅は大混雑
予定通りの電車を乗り継ぎ、強羅駅に着きました。
強羅駅からは、箱根登山ケーブルカーに乗り継ぐ予定だったのですが、ここも大混雑。
箱根登山ケーブルカーを待つ人には、整理券が配られています。
私のもらった整理券は黄色の900番。
看板に掲示された集合時間の目安は、13:20になっています。
ここから歩いても、箱根美術館には、13:10には着けそうなので、歩いていくことにしました。
登り坂が急なのでちょっと疲れましたが、10分ほどで最初の目的地の箱根美術館に着きました。
箱根美術館
箱根美術館に来るのは初めてです。
いつものように、思いつきのプチ一人旅なので、どんな美術館なのかも調べずに来ました。
箱根美術館のホームページはこちら。
入り口で、入館料900円を払い、中に入ります。
事前に「インターネット割引券」を印刷しておけば、800円で入館できるみたいです。
ちゃんと調べておけば良かった。
苔と紅葉の庭園
中に入るとすぐに、本日のお目当て、苔と紅葉の庭園が見えてきます。
苔も手入れが行き届いていて、緑と赤のコントラストが綺麗です。
苔の上に落ちた紅葉の葉も絵になりますね。
国の登録記念物の庭園「神仙郷」
庭園は、思った以上に広いです。
これまた、家に帰って調べてわかったことですが、箱根美術館の庭園「神仙郷」は、国の登録記念物に指定されているそうです。
庭園内の建物も風情があります。
茶室「真和亭」
庭園内にある茶室の「真和亭」では、700円で抹茶が頂けます。
後に出てくる本館の展示室の階段踊り場には、小田急ロマンスカーのポスターが飾られていて、このポスターには「真和亭」の写真が使われたみたいです。
「おじいちゃんと私は、同じものをいいと言う。」
というコピーも素敵です。
本館 展示室
今回、紅葉を観に来た箱根美術館でしたが、展示品がとても素晴らしかったです。
創立者の岡田茂吉の審美眼が卓越していたのでしょう。
「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させる事こそ、文化の発展に大いに寄与」
という岡田茂吉の信念に沿って、本物の美術品が、間近で鑑賞できます。
また、「撮影禁止」という掲示がない展示品は、カメラで撮影が可能です。
ただし、フラッシュの使用は厳禁です。
近代日本の木版画
来館した日は、「近代日本の木版画」という催しが開催されていました。
私が気に入った展示品の写真を数点載せておきます。
コレクション
常設展示の「コレクション」には、縄文時代の土器や埴輪、日本の中世の六古窯(瀬戸/常滑/丹波/備前/越前/信楽)、中国の陶磁、東洋の石仏が並びます。
展示品の見守りをされている女性に聞くと、
「この美術館の展示品は、すべて本物で、レプリカはありません。」
とのことでした。
下の写真の「天冠を着けた男子」という埴輪は、重要文化財だそうです。
富士見亭
本館から戻る途中にある「富士見亭」は、上野毛にあった岡田茂吉の住居を移築したものだそうです。
苔庭に戻る
本館に飾られていた小田急ロマンスカーのポスターの「真和亭」を見た後、実際はどんなものなのか気になり、再度、苔庭に戻ってきました。
ラッキーなことに、「真和亭」の奥の太陽が逆光になり、庭園の紅葉を美しく照らす今日一番の瞬間が撮れました。
で、実際の「真和亭」はこんな感じです。
和服姿の女性が抹茶をサーブされていました。
入り口すぐ横のミュージアムショップ「光琳堂」で売っている紅葉のハガキもいい感じでした。
箱根登山ケーブルカー
来るときには乗れなかった箱根登山ケーブルカーで強羅まで下ります。
このケーブルカーは、早雲山へ向かう便。
向こう側に、強羅行きのケーブルカーが見えます。
交差ポイントですれ違った、強羅行きのケーブルカーが降りてきました。
箱根登山電車 「大平台駅」「早川橋梁」
来るときに乗った箱根登山電車で、強羅から箱根湯本に戻ります。
箱根登山電車は、急こう配を登るためスイッチバックします。
3か所でスイッチバックをしますが、中間のスイッチバックのポイント「大平台駅」です。
箱根湯本側のスイッチバックのポイント、「出山信号所」からは、日本最古の鉄道橋「早川橋梁」が見えます。
谷の紅葉が色づく頃には、鉄橋上で数秒間の停車のサービスがあるみたいですが、今日は素通りです。
奥の歩道橋には、鉄道と電車の写真を撮っているカメラマンの姿が見えます。
「はつ花」の蕎麦
箱根湯本まで戻ったら15時を過ぎていました。
さすがにお腹が減りました。
今回も、昼ご飯は「はつ花」さんの蕎麦と決めていたので、お店に向かいます。
本店は、この時間帯でも、店の外でたくさんの人が待っています。
この後、温泉にも入るので、待ち行列に加わることもできず、弥栄橋から見える新館に向かいます。
新館の方は、待たずに席に着けました。
貞女そば
いつもの貞女そばを注文します。
お腹が空いていたので大盛りにしました。
大盛りは、150円高い、1,150円です。
よく混ぜて、玉子の黄身と、とろろと、器の底の蕎麦つゆを絡めます。
この卵の黄身も濃厚で美味いんですよね。
今日もご馳走様でした。
お土産
最終目的地の「箱根湯寮」では、じっくり温泉に浸かるつもりだったので、箱根湯本駅に向かう途中で、先にお土産を買っておくことにします。
お土産屋さんの前にある足湯では、グループが足湯を楽しんでいます。
徳造丸海鮮屋 箱根本店
店先で、真鯛の出汁の試飲をしていました。
「うぅ~ん、美味い!」
昆布出汁の香りもする味が一口で気に入り、試飲した「徳造丸の真鯛のだし塩」だけでなく「徳造丸のあごのだし塩」も買ってしまいました。
グランリヴィエール箱根 箱根ラスク
ここでも試食にやられてしまいました。
店先で2種類のラスクの試食ができます。
とても美味しいので、店の中をのぞくと、同じように試食にやられてしまった人がレジの前にたくさん並んでいます。
棚には、たくさんの種類のラスクが並び、一番人気の「キャラメル・アマンド」は、店員のお姉さんが補充する側から売れていきます。
私も行列に並びながら、「キャラメル・アマンド」、限定品の「ヘーゼルカフェ」、さらに一口サイズにカットされた「仙石ラスク シナモン」の3点をかごに入れていました。
さらに、レジの奥では、「はちみつチーズタルト」なる美味しそうなスイーツを作っています。
1個250円という、手ごろな値段と「食べ歩きにどうですか?」という看板にやられて、これも1つ購入。
店を出てすぐ、ベンチに座って頂きます。
「はちみつの甘さと酸味の効いたチーズがマッチして美味しい!」
です。
箱根湯寮
お土産物を買っていたら、すでに時刻は16:20、最終目的地の「箱根湯寮」のバス乗り場に急ぎます。
「箱根湯寮」へは、箱根湯本駅から東海道を30mほど南西に行ったところにあるバス乗り場から、無料の送迎バスが出ています。
多い時間帯には、10分おきにバスが出ているので、とても便利です。
私の乗ったバスの運転手さんは、女性の方でした。
箱根登山鉄道の高架下をくぐると、5分程で「箱根湯寮」に着きます。
もう、すっかり日が暮れてしまいました。
風情のある門をくぐり、中に入ります。
受付では、駅で購入した「箱根湯寮クーポン」のチケットを渡すだけです。
中庭には、お香のいい香りが漂っています。
中庭を右奥に進むと、本殿の「湯楽庵」の入り口があり、受付で渡された鍵の番号の靴箱に靴を預けて温泉に向かいます。
階段を降りていくと、温泉の暖簾が見えます。
女湯は、階段の中段左側から、男湯は、階段正面奥から進みます。
ここからは、写真撮影禁止なので、温泉の雰囲気は、「箱根湯寮」のホームページで確認ください。
サウナの「熱ノ室」では、1時間ごとに「ロウリュウサービス」をやっていて、「箱根湯寮」は2回目ですが、今回も、
「熱いっ~!」
のサービスを受けました。
ロウリュウの後の水風呂は格別です。
私は、3時間の温泉を楽しみました。
まだまだ入っていたいところですが、帰りの時間もあるので、20:05の送迎バスで箱根湯本駅に戻ります。
バス乗り場の横にある源泉の塔の向こうには、雲に隠れた秋の月が見えています。
たくさん遊んだので、洗足池の自宅に着いた時刻は、23時前でした。
まとめ
小田急の「箱根温泉クーポン」を使えば、往復の電車代と入浴料込みで、都内から3,000円程度で箱根に行けます。
前日や当日、思い付きで出かけられるのも、行き当たりばったりの私にはピッタリです。
皆さんも、気軽にプチ箱根旅を体験してみてください。
「天山湯治郷」の記事も参考にしてください。
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