明神湯
東急池上線沿いに住み始めて8年になりますが、最近まで、明神湯のことは知りませんでした。
明神湯のことを初めて知ったのは、201年10月9日のニュースでした。
この日、東急池上線は、1日無料開放され、3両の小さな電車が大混雑している映像がテレビに映りました。
この無料開放に合わせて、東急電鉄は、池上線沿いのスポットを「生活名所」と銘打って紹介しました。
池上線の「生活名所」の紹介はこちら。
この「生活名所」のNo.023が明神湯で、一日乗車券を購入したお客さんは、営業前の館内に招かれ、普段は撮影禁止の脱衣所や浴槽の写真を自由に撮影したりしていました。
このニュースを見て、
「今度、行ってみよう。」
と思いながら、年が明け、2月の日曜日に、この明神湯に出かけることにしました。
ネットで場所を調べると、意外と近くです。
あと、この明神湯は、有名な銭湯らしく、ドラマやCMの撮影に度々使われているそうです。
明神湯に行ったあと、テレビでJTのCMを見ていたら、
「あれ?」
「ここ明神湯じゃん。」
と思わず、独り言が飛び出しました。
雪印コーヒー牛乳の湯
ネットで明神湯を検索していたら、
「3日間限定 明神湯に雪印コーヒー牛乳の湯が誕生」
という文字が飛び込んできましたが、あまり気にも留めず、明神湯に自転車で向かいました。
営業は16:00からですが、日の高いうちに外観の写真を撮った後、御嶽山の辺りで買い物して時間をつぶすつもりで、15:00過ぎに明神湯の前まで来ました。
玄関の写真を撮っていると、ガラス戸越しに「雪印コーヒーの湯」という暖簾が見えています。
「イベント終わった後も暖簾を使ってるんだ。」
ぐらいに思って、買い物をした後、16:00前に戻ってくると、ガラス戸が開いていて、すでに営業が始まっていました。
「イベントのディスプレイ、まだ、置いてるんだ。」
と思いながら、下駄箱に靴をいれて、「男湯」の文字を撮影。
ここから先は撮影禁止なので、カメラをバッグにしまい、番台で入浴料460円を払うと、おばさんが、
「今日が最終日です。」
と言いながら、冷蔵庫を指さし、
「メーカーさんからのプレゼントなので、一つ取ってね。」
とコーヒー牛乳をすすめてくれます。
なんと、今日が、「3日間限定 雪印コーヒー牛乳の湯」の最終日だったのです!
思いつきで出かけた日が最終日だったのはラッキーでした。
イベントの様子
館内は撮影禁止なので、「雪印コーヒー 発売55年記念企画」のページの写真で、当日の様子を紹介します。
脱衣所
おばちゃんが指さしていた冷蔵庫。
200mlのパックを一つもらいました。
脱衣所には、記念グッズのTシャツがディスプレイされていました。
脱衣所中央のロッカーの上には、全商品ラインナップのパックを陳列。
浴室
最初に目に入って来たのが、正面の富士山のペンキ絵。
雪印コーヒーが、湯船ならぬ西伊豆の海に漬かっています。
この写真は女湯のようで、男湯とは左右が逆です。
男湯は、ペンキ絵に向かって左から、「日替わり健康薬用風呂」「ジャグジー」「気泡湯」の3つの湯船があります。
本日の「健康薬用風呂」が「雪印コーヒーの湯」というわけです。
先の写真でもわかるように、お湯の色はコーヒー色です。
入ると甘い香りがして、思わず飲みたくなりますが、もちろん「飲用不可」です。
なめている人もいましたが...
湯桶もいつもの黄色い「ケロリン」ではなく、白い「雪印コーヒー」バージョンです。
大混雑
お目当ての「雪印コーヒーの湯」の小さい湯船には、肩を寄せ合いながら、常時6人~7人が浸かっています。
他の湯船や洗い場も含めて、40名くらいが浴室にいます。
脱衣所は、入場制限がかかっているようですが、20名くらいの姿が見えます。
「芋の子を洗う」とは、まさにこのことで、大混雑です。
「ゆっくり風呂に入ろう。」
と思ってやってきた私は、ラッキーなのかアンラッキーなのか、たまたまイベントの最終日に当たり、この大混雑に遭遇しています。
横で体を洗っている常連さんと思しきおじいさんに、
「いつもは何人くらいが来てるんですか?」
と聞くと、
「普段は、5、6人くらいかな。」
のこたえ。
このおじいさん、脱衣所との仕切りのガラス戸をきちんと閉めないヤカラには、
「こら~っ!」
「ちゃんと、閉めんかぁ~!」
と怒鳴りまくっていました。
昔、子供の頃、銭湯ではしゃいでいたら、恐いおっちゃんによくおこられてましたな。
古き良き銭湯を堪能できませんでしたが、にぎやかなイベントを体験し、外に出ました。
外には、入りきれない人が、行列を作っていました。
貰ったコーヒー牛乳のパックと記念撮影をして、明神湯を後にします。
今度、また、ゆっくり来ます。
後日
7月の海の日の3連休、中日の日曜日に、再度、明神湯に出かけました。
今回は、ゆっくりと古き良き銭湯を堪能できました。
脱衣所の高い天井、小さな庭に面した縁側の蚊取り線香の匂い、開けっ放しの浴室の窓からはカナブンが入ってきて、3匹ほど飛び回っています。
恐い常連のおっちゃんがいるせいか、浴室は、置きっぱなしの椅子や湯桶もなく、整然としています。
二人連れの若いお兄さん達も、洗い場を使った後は、水栓や椅子を流し、きれいに片付けをしています。
明神湯のお客さんは、風呂の入り方が粋です。
「さすが、江戸っ子だねぇ!」
連日の暑さでクーラーに当たりっぱなしだったせいか、いきなり温度の高い湯船に浸かったら、めずらしくのぼせてしまいました。
湯桶に汲んだ水を浴び、身体を冷ませて、「日替わり健康薬用風呂」に浸かります。
他の湯船と違って、「健康薬用風呂」は、ぬるめで気持ちいいです。
ちなみに、今日は、「ラベンダーの湯」でした。
コメント