車載ナビ本体の取り付け
配線の事前準備も完了したので、いよいよ、車載ナビ本体を車に取り付けます。
同時に、ドライブレコーダー、ETC2.0車載器の取り付けも行います。
車載ナビがないと、バックモニターの画像が見れません。
以下の記事で紹介した私が借りている駐車場は、バック駐車が必須です。
この駐車場の場合は、助手席側のフェンスのポールを目印に停止位置を決めているので何とかなりますが、バックモニターが見れない状態で、あちこち出かけるわけにはいきません。
なる早で車載ナビを取り付けたいので、平日も仕事終わりの夕方から室内灯を点けて夜も作業します。
私は、自分で車載ナビの取り付けをするのは初めてなので、正直ずっと憂鬱でした。
一方、「TOY'S BOX 470H」の発注から納車まで1年10か月の期間があったので、YouTubeやネットでの予習に、かなりの時間をかけました。
車載ナビを取り付けたら、楽しい車中泊が待っているので、予習とイメージトレーニングを頼りに頑張ります。
この記事の最後に、車載ナビの電源をメインバッテリーからサブバッテリーに切り替える動画もアップしました。
車載ナビ取り付けのポイント
実際に車載ナビを取り付けてみて分かったポイントを、まず、最初に書いておきます。
ダッシュボードのパネルは広く取り外しておく
当初、ダッシュボードのパネルの取り外しは、必要最低限に抑えたいと考えていました。
結果から言うと、この考えは間違いで、パネルは広く外した方が結果的に効率的です。
前面のパネルやAピラーはもちろんですが、メーターパネルやメーター、足元のパネル、エアコンパネルまで取り外します。
以下、参考にしたYouTubeやブログを紹介します。
まず、200系ハイエースのパネル類の取り外し方を分かりやすく説明してくれている「DK GARAGE」さんのYouTube。
次は、「N-rent garage 《Nレンガレージ》」さんのYouTube。
最初見たときは、
「ここまで取り外す必要あるの?」
と思いましたが、これが正解です。
ハイエースの車載ナビ裏のスペースは、それほど広くないので、配線を無理やり押し込めてしまいがちです。私も、最初は、力づくで配線を押し込めていました。
どう考えても配線にストレスがかかっているのは間違いありません。
「このままではダメだな。」
「きっと、もっとマシな収め方があるはず。」
とネット検索したら、一番上に出てきたのが「コンプリート」さんのブログでした。
このブログを見て、「エアコンパネルまで取り外す」覚悟を決めました。
エアコンパネルまでのパネルの取り外し方は、「ヴァンダ」さんのYouTubeを参考にしました。
磁気付きドライバーを使う
車載ナビを取り付ける際には、あちこちのネジを回すことになります。
このとき、ネジをうっかりダッシュボード裏に落としてしまうと、落ちたネジを探すのが大変です。
私も、3か所のネジを落としてしまい、ネジを探すのにとんでもない時間がかかってしまいました。
ネジが見つかればまだ良いのですが、1つのネジは、未だに行方不明です。
ネジを落とさないように、しっかりと磁気が付いたドライバーを使いましょう。
私も、磁気付きのドライバーを使っていたのですが、磁力が低下していたのでネジを落とすことになってしまいました。
対策としては、磁力の強いネオジウム磁石をドライバーの先にくっつけて1日置けば、ドライバーの磁気が復活します。
工具/材料
配線の取り回しや固定に使った工具/材料を紹介します。
配線ガイド
ダッシュボードの裏に配線を引き回すときに必要です。
私は、ワイヤータイプを選びました。
両端の形状は、以下の写真のようになっています。
購入した配線ガイドを実際に使ってみると、もう少し柔らかい方が使いやすいと思います。
70代と60代のご夫婦でキャンピングカーを手作りされた「winpy-jijii」さんがYouTubeで説明されているように、ギターの6弦か5弦を使う方がいいかも。
それにしても「winpy-jijii」さん凄いですね。
結束バンド
配線をまとめたり、固定するために結束バンドを使います。
定番の「インシュロック」を購入しました。
配線を仮止めするために、ダイソーの繰り返し使える結束バンドも購入しました。
取り付け作業の手順
車載ナビ取り付け作業は、以下の手順で行いました。
仕事終わりの時間も使ってコツコツ作業したのと、いろいろな失敗もあり、ダッシュボードのパネルを外し始めてから、車載ナビ、ドライブレコーダー、ETC2.0車載器の取り付けが完了するまで、9日間かかっています。
車載ナビ本体やダッシュボードのパネルを何度も付け外したりしているので、あまり効率的な手順ではなかったと思います。
ダッシュボードパネルの取り外し
まず、ダッシュボードのパネルを取り外します。
ここまでは、YouTubeの予習のおかげで簡単です。
ブラケットの取り外し
車載ナビ本体を車に固定するブラケットを取り外します。
取り外したブラケットは、車載ナビ本体の両サイドにネジで固定しておきます。
配線の取り付け
車から出ているトヨタ純正ナビ用コネクタに事前に準備しておいた配線を接続します。
この配線を収められるか不安…
地デジ用フィルムアンテナの貼り付け
地デジ用フィルムアンテナを貼り付けます。
貼り付け位置のマークのためにマスキングテープを貼っておきます。
ドライブレコーダーのマウントを先に貼り付けて、地デジ用フィルムアンテナとの位置関係を確認します。
Aピラー、サンバイザーの取り外し
地デジのアンテナケーブル配線のために、Aピラーとサンバイザーを取り外します。
アンテナケーブルの配線
地デジのアンテナケーブルを配線します。
アンテナケーブルは、フロントガラス上部の内張の中に挟み込んだ後、Aピラーの中にある配線にインシュロックで固定し、ダッシュボード裏まで持ってきます。
この時点で、ある失敗に気づきます。
失敗の詳細は、この後で。
メーターパネル/メーターの取り外し
車載ナビ本体を車に仮付けしてみると、配線を無理やり押し込めている感がします。
再度、メーターパネルとメーターを取り外して、長さが余ったアンテナケーブルを束ねて、メーターの裏のスペースに収めることにします。
車載ナビのGPSアンテナやケーブルもメーター裏に配置します。
エアコンパネルの取り外し
配線を整理してストレスをかけずに収めるため、エアコンパネルを外します。
そのためには、まず、ETCを取り付けるパネルから、足元のパネルを順に取り外していきます。
エアコンパネルを取り外します。
しかし、このときに残念な出来事が…
残念な出来事の詳細は、この後で。
配線の整理
長さの余った配線を整理していきます。
長い配線は、インシュロックで束ねます。
束ねた配線やリレーをエアコンパネルの裏に落としていく感じです。
ドライブレコーダー電源ケーブル、「RCA094T-A」ビルトインスイッチケーブルの配線
ドライブレコーダーの電源ケーブルも配線しておきます。
ドライブレコーダーについては、別の記事で紹介します。
続いて、パノラミックビューカメラ接続アダプター「RCA094T-A」のビルトインスイッチをメーターパネルに取付けし、余ったケーブルを束ねてメーター裏に収めます。
エアコンパネル/シフトレバーパネルの取り付け
夜になって、辺りはすっかり暗くなってしまいました。
ルームランプを明るいLEDに替えたので、夜の作業もできるようになりました。
配線がまとまってきたので、エアコンパネルを仮付けします。
その後、シフトレバーパネルを仮付けして、シフトレバーノブも取り付ければ、車が一応走行可能な状態になります。
ただ、車載ナビ本体も仮止め、しかも、バック信号線の接触が悪く、一番映したいバックモニターの映像に切り替わりません。また、ETC2.0の車載器も未装着なので、まだ、70%の完成度です。
こんな感じで、毎日コツコツ作業していたのですが、夜の作業が思わぬことに…
思わぬことの詳細は、この後で。
失敗談
先にも書いたように、車載ナビを取り付けるのは初めてです。
なので、いろいろ失敗もしました。
ここでは、車載ナビの取り付け時にやらかした失敗談を書きます。
地デジ用フィルムアンテナの貼り間違い
地デジ用のフィルムアンテナには、形状が異なるAタイプとBタイプがあります。
取り付けマニュアルどおり、左からA、B、A、Bと貼っていきます。
取り付けマニュアルを何回も見て、A、B、A、Bの順を頭に叩き込んでいたはずなのに、A、A、B、Bと貼り付けてしまいました。
原因は、フィルムアンテナを手に取る際に、形状をしっかり確認しなかったためです。
このままでも、地デジ放送は普通に受信できると思います。
しかし、ダイポールアンテナの理論に則って貼り付けの向きがきまっているはずで、受信感度が落ちるのも嫌なので、フィルムアンテナを貼り直しました。
もちろん、一度貼ったフィルムアンテナは使いまわしできないので、Amazonでカロッツェリア互換のフィルムアンテナを購入しました。
届いたフィルムアンテナを見ると、純正品と全く変わりありません。
国内生産と書いてあるので、純正品もここで作っているのかもしれません。あくまで、私の推測です。
値段も1,320円と安く、助かりました。
エアコンパネルの爪折れ
エアコンパネルを取り外すには、ETC取り付けパネルから順に、足元のパネルを外していきます。
手順は、「ヴァンダ」さんのYouTubeを何回も見て予習しました。
にもかかわらず、エアコンパネルとシフトレバーパネルを一緒に外してしまいました。
結果、エアコンパネルの爪を追ってしまいました。
爪の根元が損傷しただけで、完全に折れていないので、今のところ、エアコンパネルが外れることもありません。
しかし、そのうち爪が完全に折れて、エアコンパネルが外れるのも嫌なので、1か月点検の際に、大阪トヨタさんで、エアコンパネルのパーツを注文しました。5,940円でした。
購入したエアコンパネルは、リアスピーカーを追加するなど、次回、車載ナビの配線を触るついでに交換するつもりです。
110番通報される
ここまで書いたように、仕事終わりの夕方から夜にかけて、車載ナビの取り付け作業をやってました。
5日目の夜、10時頃まで、
「もう一息で車載ナビの取り付けが、ほぼ完了するな。」
と頑張って作業をしていました。
ふと運転席の窓から外を見ると、すぐ側に2人の若いお巡りさんが…
何をしているんですか?
ナビの取り付け作業をやってます。
「ここ5日ほど、同じ時間に車が停まっていて、夜まで何かやっている。
気持ちが悪い。」と110番通報がありました。
免許証見せてもらえますか。
わかりました。
免許証を確認された後、車内もチェックされ、いろいろ質問を受けました。
職質というやつですかね。
お巡りさんは、職質の内容を無線で警察署に伝えた後、
一応110番通報があったので、このまま作業されると、「警察は何をやってるんだ。」ということになります。
すぐに車を移動させてもらえますか。
と指示してきました。
ここは素直に従うしかないので車を動かすことにしましたが、ダッシュボードのパネルやシフトレバーノブを取り外した状態なので、直ぐには走行できません。
10分ほど時間がかかることを伝えた後、お巡りさんに監視される中、突貫で走行できる状態にして、駐車場に戻りました。
車載ナビ本体は、ダッシュボードに収める余裕がなく、ドリンクホルダーの上に乗せたまま車を動かしました。
ハイルーフのハイエースは目立つし、闇バイトの事件が頻繁に発生しているので、いかにも怪しい車と思われてしまったようです。
ということで、この日から、自宅前の道路脇で作業をすることはあきらめました。
ETC2.0車載器の取り付け
ETC2.0車載器は、楽ナビに連動する「ND-ETCS2」の購入を決めていました。
ETC2.0車載器のセットアップをするには、車検証の写しが必要なので、納車後の購入になります。
「ND-ETCS2」を購入する際、同時にセットアップもやってくれるところを探していたのですが、その店の在庫がなく、しばらく待つことに。
いつまで待っても、その店に「ND-ETCS2」が入荷する気配がないので、結局、別の店で「ND-ETCS2」を単品で購入した後、2,200円でセットアップしてくれるところに送ってセットアップしてもらいました。
セットアップ後の「ND-ETCS2」が届いたので、車載ナビの取り付け作業を再開します。
再度、仮付けしていたダッシュボードのパネル類を取り外して、車載ナビとETC2.0車載器を接続するケーブルやETC2.0車載器の電源ケーブル、アンテナケーブルを配線します。
ETC2.0車載器のアンテナは、ダッシュボードの上には置かず、ルームミラー根元のボックス内に格納します。
車載ナビ、ドライブレコーダー、ETC2.0車載器の取り付け完了
やっと、車載ナビ、ドライブレコーダー、ETC2.0車載器の取り付けが完了しました。
車載ナビのGPSアンテナもETC2.0車載器のアンテナも、ダッシュボードの上に置かなかったので、ダッシュボードの上がすっきりしています。
メインバッテリー/サブバッテリーの切り替え動作
単なる車載ナビの取り付けだけでなく、今回は、メインバッテリー/サブバッテリーの切り替えリレーも組み込みました。
最後に、メインバッテリー/サブバッテリーの切り替え動作の動画を見てください。
車のキーを挿したまま運転席のドアを半開きにして撮影しているので、ピーピーという音が鳴りますが、気にしないでください。
まとめ
初めての作業でしたが、自分で、車載ナビ、ドライブレコーダー、ETC2.0車載器を取り付けできました。
この作業を通して、ダッシュボードのパネルやAピラーなどの取り外し方や構造がわかりました。
何より、自分で配線すると、電装系の理解が深まり、トラブルが発生したときも、どこを直せば良いかの勘所をつかめます。
いろいろ失敗もしたので追加の費用も発生しましたが、これも勉強代ですね。
実際に車載ナビが動作し始めると、車載専用ナビの大きな画面や音声案内の効果で、運転中の安心感が半端ないです。
さあ、いよいよ車中泊デビューです!
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